うつにっき -うつ病の治療きろく-

うつ病の治療や過去の振り返り、新しい生き方の模索などを記録していくブログです。

対人関係に対する恐怖心

 うつ病になってから、対人関係についての恐怖心というのが強く出ていて、仕事でも、プライベートでも、かなりの悪い影響が出ているように思います。

 思い返してみると、以前は人付き合いや会話はそんなに上手ではないものの、いつもニコニコ(ヘラヘラ?)していて、どんなところにも積極的に首を突っ込んでいました。

 何かイベントや飲み会があれば参加しなければ損だと思っていました。職場の飲み会さえもです。

 人の好き嫌いは激しいものの、大抵の場合は表面に出さずニコニコしていて、職場でも協調性や協力関係を作り上げる能力は高く評価されていました。一方で、自分の大切としている感情を踏みにじられたときなど、一度相手を嫌いになってしまったら、徹底して許すことができない面があります。

 良くも悪くも、相手からどう思われているかよりも、自分が相手の事をどう思っているかが人間関係の基準となっていました。これは自己中心的という意味とは異なります。

 うつ病になってからは、相手にどう思われるのかを気にすることが非常に多くなりました。これはうつ病の症状によるものと思いますが、周りの配慮が無いと生活や仕事が上手く成り立たないことや、会話するための頭の回転が落ちていることが、さらに相手にどう思われているんだろうという不安感を大きくし、悪循環になってしまっているような気がします。

 人とのコミュニケーションというのは仕事においても、プライベートにおいても、私にとっては凄く大切な位置づけです。人間関係が築かれていってこそ達成できる仕事や経験、発見、安心感などがあるように思います。

 うつ病はその人間関係を大きく壊します。また新しく築き上げるのを著しく困難にします。人間関係が小さくなることは人生そのものが縮まっていくような感覚になります。

 病気の症状だけが治まったとしても、縮こまった人生を再び豊かなものにしていかないことには、本当の意味での回復とは言えないんじゃないかと思います。

 2回の発症と休職を経て、以前よりも人間関係はかなり小さくなってしまいました。でも、不思議と職場でもプライベートでも一番大切な人間関係はあまり変わらないままです。

 本当にありがたいなと思うと同時に、うつ病になる前の自分のことを褒めてあげたいなと思います。褒めれたばかりの振る舞いでもなかったんですけどね。

 また、うつ病になったことをきっかけに出会うことになった方たちもいますし、今までの自分の悪い部分について反省する良い機会にもなりました。

 最近は、友人の友人など、初対面の人と話すのも少しは話せるようになってきました。ちょっと前までは親しい友人以外と話すのはかなりの苦痛だったのですが、かなり恐怖心は減ってきているようです。

 とはいえ、ハードクレームの対応や、困難な交渉や、多くの人をまとめ上げていくことはまだまだ難しいように感じます。

 まだまだ回復途上ですが、自分や周りと向き合いながら、日々少しずつ進んでいきたいです。

特例子会社について(障害者雇用関係)

 最近、精神障害者の社会参加をテーマにした講演を何回か聴いてきたのですが、その中で特例子会社というものが紹介されていました。

特例子会社 - Wikipedia

特例子会社(とくれいこがいしゃ)とは、日本法上の概念で、障害者雇用に特別な配慮をし、障害者の雇用の促進等に関する法律第44条の規定により、一定の要件を満たした上で厚生労働大臣の認可を受けて、障害者雇用率の算定において親会社の一事業所と見なされる子会社である。

 簡単にいえば障害者雇用に特化した会社ということになります。障害者雇用率の算定において親会社の一事業所として見なされるので、親会社での障害者雇用率が法定雇用率を下回っていても、特例子会社で雇用されている障害者数を算入できるのです。

 障害者雇用に特化した子会社を立ち上げると言えば世間的にも聞こえはいいですが、その分親会社では雇う割合を減らすことにもつながるため、単純に綺麗事だけでは済まない部分もあるかもしれません。

 特例子会社にはメリット、デメリットの両面があると思いますが、メリットとしては障害者雇用に特化することで、通常の会社ではできないレベルで、設備や仕事の内容において障害者に特化して配慮をすることが可能です。

 紹介されていた下のリンク先の企業では、様々な障害に対して、仕事がしやすくなるように様々な工夫や設備の整備がされていました。

株式会社ダイキンサンライズ摂津

 これなら一般的な企業と比べて障害者の方も働きやすいだろうなぁと思った反面、健常者と障害者の働く場所に住み分けがなされることになるので、障害者の方にとってはどうなのかということが頭をよぎりました。

 通常の会社で働くことが難しい場合や、理解を得ることが難しい場合は、特例子会社のようなところで働く方が、周囲の理解のある中で支え合いやすいのではないかということ、社会との接点はプライベートで作る方が気持ち的にも楽なのかもしれないと個人的には思いました。

 一方で、企業の紹介の際に「最大限の配慮と支援はするが、甘やかすことは一切しないのが当社の方針で、採算が取れるように本気で取り組んでもらう」ということを強調されていました。

 これには大変感銘を受けました。私は障害者手帳を持っている訳ではありませんが、たまに本当に配慮が必要な部分と、単なる甘えである部分の区別がつかなくなることがあります。

 恐らく、配慮が必要なのに自分で無理してしまっている面と、配慮が必要と思っているけど実はただの甘えである面のどちらのパターンもあるように思います。

 そのこと自体は仕方ないと思うのですが、あくまで仕事は労働の対価としてお給料を貰う訳ですから、障害があるからといって甘えばかりが目立つのは論外ですし、周りからも理解は得られにくいと思います。

 私の職場の方や、講演会に聴きに来られていた方にも、同じ障害を持っていても、ハンデがありながらも何とか自分の力でできることをしようと必死で頑張っている方と、周りや行政などへの要求ばかりが目立って、自分自身は甘えてばかりで何もしていな方との差が物凄く激しい気がしました。

 「障害者が働きやすい世の中になっていない!行政はもっと働きやすい環境を作るべきだ!」と質疑応答でしきりに熱弁されている受講者の精神障害者の方がおられたのですが、あまり共感できませんでした。だって、聞いているところだと、本人はハローワークにも行ったことが無いし、他にも特に自分で何も動いていない。

 その方より障害の度合いが遥かに重いように思われる方が「私はいろいろできないので、これだけ一本に絞って仕事をしています。」と障害を持つ以前の経験を生かして仕事をされている方の話があったばかりだったので、余計にそう思ってしまいました。

 働きやすい環境が整備されていないのが仮に事実だとしても、周りが変わることを期待するよりも、自分でできることから無理のない範囲で動き出すことの方が遥かに大切で、良い結果になるんじゃないかなと思います。それがどんなに小さなことでもです。

 話が脱線してしまいましたが、障害を持った方でも働きやすい環境が整えられていくことや、障害者の方それぞれが持っている特技や経験を活かしたり、身に付けていくことで、障害者の方が少しでも多く働けるようになっていくと良いなと思います。

うつ病の旅行

※この記事は働ける状態あるいはそれに近い状態にまで回復していることを前提に書いています。逆に症状の深刻な悪化に繋がる場合があるので、無理して旅行に行ったり、誘ったりすることは決してしないでください。

 一人旅に行ってきました。行先は奄美大島です。今日はうつ病患者が旅行に行くことについて書いてみようと思います。今回の旅の内容は書けそうなら後日書いてみますね。

 一人で行ってきたのは、貯めていたJALのマイルが期限切れになりそうで、急遽思い立ったために、家族や友人と予定が合わなかったのもありますが、それでも一人で良いかなと思ったのは、一人旅は気楽だというのが大きいです。

 以前から一人で行動することが嫌いな方では無かったのですが、うつ病になってからは相手に合わせたり、想定外の事態が起きたりすることにストレスを感じやすくなっている上に、体力や気力も落ちているので、他の人と同じように行動すると非常に疲れてしまうことが多いです。

 一人旅だと、予定の組み方やスケジュールの変更も自由ですし、疲れてしまったらいつでも休むことが可能です。それで誰かに迷惑を掛けることもありません。また、今回のように自然の中にゆっくりと身を置くことで、心身共にリラックスができ、うつ病の回復の助けにもなるように思います。

 私が元々旅行好きだからというのもあるかもしれませんが、ある程度回復してきた状態で無理のない範囲で旅行に行くことは、かなりプラスの効果があったように感じています。

 うつ病になってから行った旅行先としては、直島(これは夫婦で行った)、和歌山県北山村、屋久島、そして今回の奄美大島と、島や辺境の地ばかりです。きっと日常から隔離された環境に身を置くことが良いのだと思います。

 どの旅行も本当にゆったりとした予定を立てます。こだわるのは一日少しだけ入れる予定の内容と、食事。あれこれ欲張らずにどうしても行きたいところ、やりたいことを一つドーンと入れて、あとは時間が余ったら行ってみるぐらいに考えておきます。

 食事は地元の人におすすめを聞いてみたり、食べログなどのレビューなどから、できるだけ旅行に来なければ食べられないものを中心にお店を探します。

 あとは適当です。夕陽を観に行ったり、のんびりと海を眺めたり。温泉があればゆったり浸かるのも良いと思います。

 今回は1日仕事のお休みをいただいて、3日間の旅行でしたが、2日目に消耗して疲れてしまったので3日目の予定は変更してゆったりとしたものにしました。

 旅行は、日常から離れられること、美味しい物を食べたり、温泉に入ったり、自然に身を置くことで心身ともにリラックスできることで、楽しい感覚を思い出したり、思いつめていた気持ちがほぐれたりすることが期待できます。

 今回の旅行もかなり疲れたのですが、帰ってきた時には妻に「憑き物が取れたみたいな顔をしている」と言われました。大げさかもしれませんが、私も自分で鏡を見て若干表情が変わったように感じました。

 お金が掛かることが難点ですが、できるだけコストを抑えながら、少しずついろんなところに出掛けられるようにしていきたいです。

無理しなくても大丈夫って言われても難しい

  うつ病になってからは、無理し過ぎてうつ病になったんだから、無理をしてはいけないとか、無理しなくても大丈夫ということをよく耳にします。

 実際にそう言ってもらえるとありがたいことも多いのですが、仕事で言うと職場の人にそう思ってもらえない限りは、安心して受け入れることは難しいです。

 言葉の意図はよく分かってるんです。自分でも無理しなくて済むならそうしたいし、家でゆっくり休めたら身体も気持ちも、もっと楽だろうなぁと思います。

 でも一方で、休職したことで失われてしまった信頼や経験を取り戻したいのに、何とか仕事に行けているだけで、以前のようには全然できていないことから来る、焦りやもっと頑張らなくてはという気持ちもあります。

 仕事をしていても、もう少し手を抜けるかもしれない、まだ無理をしてはいけないんだからとか思いながらも、少しでも取り返したくて頑張ってしまっている自分がいるのです。

 いや、頑張るのは良いことなんですけどね。でも、オーバーワークになって長期的にパフォーマンスを落としてしまうのでは意味がありません。

 うつ病患者に限らないかもしれませんが、無理しなくてもいい、頑張らなくてもいいって、簡単そうに聞こえますが、凄く難しいことのように感じます。

 それって自分の中でもっと良くできるイメージがあるのにもかかわらず、それより劣るパフォーマンスに抑えるということであり、そんなことでは誰も認めてくれないように感じるからです。

 何故こんなことを書いたのかというと、ひつじ田さんのブログの次の記事を読んで、何かコメントを書きたいと思ったのですが何も書くことができなかったからです。

hituzidameiko.hatenablog.com

 身体や気持ちのことだけ考えれば無理しない方が当然良いのは、ご本人も良く分かっていると思います。

 でも、仕事を休んだり迷惑を掛けたりすることでまた信頼が失われるかもしれない、既に失っているかもしれないのに、これ以上失いたくないと思うと、どれだけ辛くても何とかして仕事に行かなければという気持ちも出てきます。これも責任感のある真面目な方なら当然そうなると思います。

 休んでも何も問題無ければ気持ちを楽にして休めるのですが、実際のところは休むことで更に辛くなる部分もあるように思います。

 退職したり、休職している時には収入面や復帰できるかどうかなどの心配はありますが、復職したり再就職しても、うつ病などの精神疾患を抱えながら働くことは、しんどいから休むというのがなかなか通用しなかったり、理解してもらえない部分があります。

 自分の体調と、仕事の進捗、職場での信頼や人間関係などのバランスが取れるように上手な舵取りが必要です。自分の体調だけを優先し過ぎても、職場での信頼や理解が得られずに余計に働き続けることへのハードルが高まる恐れもあります。

 精神疾患になってみなければ到底理解できない、まだ完全に治り切っていない状態で働き続けることの難しさは私自身も感じているので良く分かります。

 でも、病気になった経緯も、症状も、職場環境や仕事の負荷の大きさ、周りの人間関係や理解の度合いなど、本当にみんなそれぞれで環境が異なるだけに、こうすれば大丈夫!というのが思い付きません。

 ただ、一つ言えるのは、再発してしまったら振り出しに戻ってしまいますので、常に再発の危険性を意識して、そこまでは決して無理しないこと。日々のしんどさとは、上記に書いてきたような事とのバランスを取りながら、自分なりに折り合いをつけていくコツを見つけていくしかないのかなぁと思います。

 みなさん、どうやって折り合いを付けながら働かれているのかは凄く気になりますので、教えていただけたら嬉しいです。

スマホ(zenfone3)の画面割れ

 先日の日記で書いたgoogleにログインできない状況は、かなり手こずったものの、何とか解決しました。

 どうして再度ログインできたのかはよくわかりません。同じような操作を相当な回数繰り返しているうちに、ずっとログインできなかったのに、何故かログインができたのです。

for-happy-life.hatenablog.com

  やっと元通りに使えるようになったとホッとしていたのですが、その翌日、ポケットからスマホを落としてしまい、画面のガラスが割れてしまいました。

 スマホの画面が割れたのは初めてなのですが、これって結構ショック受けますね。

 画面自体は正常に表示されていて、今のところ液晶にはダメージは無さそうです。でも、画面はたまに見掛けるようなガラスがかなりヒビが入ったような状態。

 この端末は海外版を個人輸入で購入したものなので、国内での保障は受けられません。確かEXPANSYSで購入した場合は1年保証は付いているのですが、自分で落としたので当然保証外です。

for-happy-life.hatenablog.com

  ネットで簡単に調べてみた感じだと、修理するには最低でも1万円以上、下手すると2万円程度は見ておかないといけなさそうです。半年も使っていないのに、画面が割れたくらいで端末の半額以上の出費はしたくありません。

 さらに調べていると、画面ガラス部分だけ取り寄せて、自分で交換するという手があるようです。ただ、失敗すると最悪の場合は使用不可能になるのを覚悟しなければいけ無さそう。

 でも、ほとんどの修理屋さんはこういうので仕入れて直しているだけだとおもうので、なんとか自分でもできるんじゃないかと思ったりしています。

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 送料込みで2,200円ほど。これで直せるのなら本当にありがたいです。届くのは少し先になりそうなので、また修理ができましたらレポートしたいと思います。

Googleにログインできない

 先ほどGmailを確認しようとしたところ、Googleアカウントにログインできない状況になっていました。
 乗っ取りかと思ったのですが、調べてみると多くのアカウントで起こっているようで、大規模な障害か、乗っ取りと思われますが、みなさんは大丈夫でしょうか。
http://did2memo.net/2017/02/24/google-account-is-changed-error/
 私の場合は携帯のメールを使わずに、LINEとGmailでほぼまかなっているので、使えない状況が続くとかなり困ったことになりそうです。
 パスワードは入力しても違うパスワードだと表示され、古いパスワード→本人認証からログインしても、はじき出されてしまいます。パスワードを自分が忘れているだけなのか、何者かに変更されたのかは自分でもわかっていません。
 解決策が見つかれば追記したいと思います。また、解決策をご存知の方は教えていただけるとありがたいです。よろしくお願いいたします。

サンワカンパニー株主優待廃止

 以前に配当+優待(換価価値)での利回りが10%超である唯一の銘柄として、サンワカンパニーを紹介したことがあるのですが、残念ながら株主優待制度が廃止されてしまうことになりました。

for-happy-life.hatenablog.com

株主優待制度廃止のお知らせ

 これほどまでに美味しい優待は他に無かったので、廃止&それによる株価下落は結構ショックでした。数年は廃止せずに続くと思っていたのですが・・・

 優待投資は業績の変動に対して株価が下落しにくいということがメリットとしてよく挙げられていて、それは確かに実感できます。ここ数年のマクドナルドの株価推移なんか良い例ですね。ただ、優待の改悪や廃止に対してはかなり大きな株価下落リスクがあることは強く意識しておく必要があります。

 以前の記事にも書いているように、優待廃止前は5,000株持っていれば毎年35万円の商品券が貰えて、サンワカンパニーの商品であればキッチンや、ユニットバスが貰えるレベルなので、中古の不動産を買ってリフォームして不動産収入を得たいと考えていた私にとっては目論見が外れてしまいました。

 株価がそのままならすぐに売却するところですが、発表を受けて株価は既にかなり下がっている一方で、取り扱っている商品やターゲットはこれからの成長の余地が大きいと感じていますので、売らずに保有していきたいと思います。