うつにっき -うつ病の治療きろく-

うつ病の治療や過去の振り返り、新しい生き方の模索などを記録していくブログです。

今日する仕事のリストを始業時に作るだけで仕事が楽になりました

 復職してから、もうすぐ1ヶ月。今週と来週は、四半期ごとにくる仕事のピークで、復職してからは初めての山場になります。

 なんとか付いていっているものの、明らかな疲労の蓄積と不安感を日々感じていますが、周りもバタバタしていてなかなか頼れない状況です。

 普段のスケジュールの管理は、月間のスケジュールに基づいて、状況に応じて修正しながら行っていたのですが、以前はそれと別に、毎日始業時に今日する仕事のリストを作って机の上に張っていたのを思い出し、何となく試してみることにしました。

 月間スケジュールには、自分が持っている仕事の締め切りや会議などの予定が入っているのですが、それはただの期限や日程であって、実際はその前から取り掛からないといけないので、その期間と進捗状況の管理が必要になります。

 そんなことはわかりきったことで、以前はそれも含めて管理できていた気もするのですが、今は考え始めるとあれもしないといけない、これもしないといけないと不安になって消耗してしまうのが課題でした。

 それで思い出したのがタスクリストです。今日することを把握するという意味では、月間スケジュールを見るだけでもわかるのですが、今日しないといけないことを、とにかく書いてみて、そのリストを見ながら、進捗状況や所要時間、優先順位を改めて考えてみることで、今日はこれさえすれば大丈夫!とか、ここまでできたら良いなという目標が明確になります。

 書き出すと、10個ほどのタスクがありました。絶対今日中にしないといけないものやそうでないもの、数時間掛かるものから15分程度で出来るもの、様々です。短時間でできるものは最初に終わらし、あとは今日しないといけないものから、優先順位を付けて取り掛かりました。

 以前はリストを作らなくても、ある程度頭の中で整理できたのですが、今は考えがまとめることが難しくなっています。ちょっとしたことでも頭の中を整理することで、迷いや不安がなくなり、スムーズに仕事が進められたように思いました。

 当然、始業時にタスクリストを作ったところで、突発的な仕事やトラブルは発生するのですが、今日は少し気持ちに余裕があったのか、上手くこなせたように思います。

 管理と作業を同時進行せずに、しっかり一日の最初に管理を行ってから、作業を安心して取り掛かれるようにすると楽だなと感じました。どれだけ難しい仕事や複雑な仕事も、分解すれば全て作業ですもんね。

 以前は自然とできていたことが、しんどさや焦りのあまりに忘れてしまっていて、更に仕事がしんどくなっていることも多いかもしれません。毎日タスクリストを作るのは簡単なので、続けていこうと思います。

月曜日の憂鬱

 以前にも同じタイトルの記事を書いていたようです。一年以上前ですね。前回復職して1カ月ほど経過したころの記事です。

for-happy-life.hatenablog.com

 ここからは今日の記事です。

 今日の朝、仕事への不安感を強く感じながら目覚めました。今の部署では突発的に激務になることを除けば、通常業務の多くが四半期サイクルで回っているのですが、今週と来週はその四半期の中でも山場となります。復職してから最初の山場でもあります。

 先週はあまり感じていなかったのですが、週末の休みを挟むと、冷たいプールから上がって、温まってからまた入る時のような温度差と言いますか、ギャップを感じます。

 仕事が忙しくなってきたので当然、負荷自体も重くなっていますが、それとは別に頭や身体が慣れている状態かどうかというのも大きいように思います。週末は心身ともにリラックスさせて休養を取ることが当然大切なのですが、同時に週末と仕事とのギャップが大きくなることで、月曜日の不安感というのはどうしても大きくなる気がするのです。

 大きな不安感と共に目覚め、職場に行って、なんとか仕事をこなしてきたのですが、想定していたほど仕事は進まなかったものの、今はそんなに大きな不安感はありません。今日一日仕事をこなしたことで、仕事のペースに慣れて、見通しもなんとなくイメージできたのかなと思います。

 結構、スケジュールは厳しいんですけどね。予定していた今週の診察は延期して、来週にしてもらいましたし。前回の診察時には何も考えずに予約を入れたのですが、今週に診察を入れたのは無謀でした。

 以前のように、何となく頭の中でスケジュールを組み立てるというのが難しくなっているので、もう少し管理できるように工夫してみたいです。手帳などを普通に使えば出来るはずなんですけどね。

 今日はしっかり睡眠を取って、明日からにまた備えたいです。

 

復職から3週間が経過しました

 3度目となる復職から3週間が経過しました。仕事の方はしんどいながらも、なんとかやっているものの、仕事に行くだけで精一杯で、休みの日はなかなか活動的にはなれていません。

 この週末や祝日には少し出掛けたり、友人が家に遊びに来たりと、少しは動けたのですが、今日は疲れてしまってゆっくりしていました。

 休みにはほとんど予定を入れていないので、会うとなれば親しい人ばかりでそんなに気を使わないはずなのですが、それでも話をしているうちに自分があまり元気ではないことに気付いて、小さなショックを受けたり、単純に話すだけでも体力を消耗して疲れてしまうように思います。

 復職って様々なハードルがあって、まずは仕事に行くだけがハードルだったのが、行って少し慣れてくると、職場に馴染めるように努力したり、仕事になんとかついていったり、それで少し付いていけてきたら、人並みに仕事ができるようにとか給料分ぐらいは働かないととか、勝手に自分が焦ってしまっているのですが、自分で次々とハードルを設定してしまっているように思います。

 今は焦らないように、ゆっくり着実にやっていくことが、長い目で見ると近道だと思いながらも、与えられた仕事ができないことで、周りに負担を掛けてしまうことが、精神的な自分への負担になったりもするので、そのバランスが凄く難しいように感じています。

 私の場合は、前回の復職時は人事付けで、基本的に担当業務を持たない形で、そこから仕事を与えられるという感じでした。これなら、何も無ければ仕事が無いので負荷も少ないですし、仕事を与えられるときにこれ以上は難しいとか話をしやすいのですが、今回の復職は担当業務が既に割り振られているので、通常のパフォーマンスが出せなければ、こなせなかったり、質が悪くなったり、追いつかなかったりして負担を感じています。

 こういう時は周りを頼るべきなのですが、一番忙しい時に体調崩して休んでいたので、自分の中で頼りにくく感じてしまっています。でも、無理してこなしても、「無理してなんとかやっている」ということはなかなか周囲に伝わらず、今までの経験上、問題無くできているのでもう大丈夫という風に捉えられることが多いので、それも不安です。

 結局、何やっても不安だったり、しんどかったりする状態なのですが、それが今の自分の状態で、まだまだ回復していないということなので、気を付けながらやっていきたいです。

 年末までだと、仕事の内容や業務量はこの先2週間ぐらいがヤマにやってくるので、しっかりと睡眠時間を取って、何とか乗り切って、無事に年末を過ごしたいです。

 

自分は卑怯者なのか

 こちらの記事を読んで、普段から感じていることがあまりにもリアルに書かれていたので、気持ちを整理するために少し感じたことを書いてみようと思います。

hituzidameiko.hatenablog.com

 「これは、ただのフィクションです。」と前置き、後置きがあるところが、何故かより一層リアルに感じさせられます。

 そう感じるのは、少なくとも私にとってはフィクションじゃないからだと思います。

 うつ病になってから、以前のようにバリバリと働くことができなくなりました。そんなに激務な仕事では無いのですが、それでも連日深夜残業になった時期もあったし、自分に本当にこなせるのか不安な仕事もたくさんこなしてきました。

 それに対して、しんどい、疲れたと感じたりすることはあっても、全体としては、苦労は買ってでもするもの、これは自分の成長に繋がる、と前向きに捉えて頑張ることができていました。

 頑張って乗り切れたら、周りも認めてくれますし。それで信頼関係が出来たら、仕事はもっとやりやすくなります。

 死ぬ気で頑張っても死ぬことはないと思っていましたし、忙しいかったり困難な仕事もいつまでも続かない。落ち着いたらリフレッシュして回復したら、前よりも強くなってまた頑張れる。そう信じてやってきました。

 でも、今の自分にはそう考えたり、実行することができません。少し前に体調を悪化させて1ヶ月休むことになったのも、急に仕事が忙しくなって、深夜残業が1週間も続かないうちに体調が急変してしまいました。

 前回の復職から1年半かけて、少しずつ回復してきて、通常時の業務ならなんとか回せるようになっていました。でも、今回の休職でまた大きく後退してしまった。わずかに築いた信頼や実績もまた崩れてしまった。

 病気だから仕方がない、数年は無理をせずに焦らず治さないといけない、以前のようにできると思ってはいけない。確かにそうなんだと思います。今回も、みんな忙しい中、自分もついていかなくてはと思い、無理した結果、休職となり、忙しい時に大きな迷惑を掛けてしまった。頑張ってもできないものは、できない。

 一方で、みんながやっているのに、何故自分はできない、逃げているだけなんじゃないか?と思う自分もいます。思いどおりにならないから逃げている?

 うつ病になって、なかなか周りに理解してもらえないことが多いですが、自分自身さえも、自分のことを分かってあげられず、責めてしまっている部分があるように感じています。

 焦りも出てきます。いくら焦らずにゆっくり治したら良いと言われても、世の中が自分を待ってくれることはありません。周りの人たちも日々、様々なことを経験して、成長していく。

 うつ病を経験していることも大きな経験になるかもしれない。それは間違いないと思います。でも、日々の活動量は本当に少ないことにやっぱり焦る。

 Facebookなどをみても、みんなの投稿が凄くキラキラしていて、羨ましい。というより悔しいときもあります。以前は、誰よりも自分の生活は充実していると思っていました。

 自分がやりたいこと、楽しいと思えることを一緒に付き合ってくれる友人も、時間も、お金も、それを実行するための健康な心身も、全てが満足に揃っていました。

 今は、やりたいことが実行できないし、そもそもやりたいのかどうかも分からなくなってしまっていることが多いです。以前と同じことをしていても、同じように楽しめないことが多いような気がします。

 それだったら、今の自分に合った、やりたいことを見つけていけば良いのですが、見つけられない。無理やり探しては、少しやってみるけど続かない。本当に興味がないだけなのか、実行する余裕が無さ過ぎるからなのかも良く分からない。後者の影響が大きい気がします。

 仕事に行けば、週5日残業無しで働くのが精一杯だし、平日は家に帰ってきたらそれ以上行動できない。土日も以前ほど動けない。

 以前は平日は定時になったら、新しい一日が始まるような気持ちだったし、土日はフルで動いていた。

 仕事はあくまで生活の一部であって、真剣に取り組みはするけど、あくまでプライベートが人生のメインだった。だって仕事のために生きているんじゃない。

 今は、仕事に行くのが精一杯でほぼ全力を傾けている。満足に仕事もできないのだから、少しでも迷惑掛けないようにしないといけないし、仕方がない。仕事しないと生活できないし、退職してしまったら同等以上の条件ではまず見つからない。

 だから、仕事になんとか行くことが人生の目標みたいになっている気がします。仕事でどうしたいとか、何を目指したいとかじゃなく。

 金銭感覚も、お金を稼いだり、貯めて何をしたいというのではなく、どれだけ貯めたら働けなくなっても大丈夫だろうかと考えるようになった。給料から頑張って貯めても足りる訳が無い。そもそも、働き続けないと、年金もまともに貰えない。

 特に文章のまとまりも考えずにここまで書いてきましたが、頑張ってもできない自分を認めてあげられない葛藤と、人生全般にわたって受け身の姿勢になっているように思いました。

 あまり深く考えずに書き出してみることも、客観的に自分を見つめるには大切なのかもしれません。

 ギリギリ精一杯だから、受け身にならざるを得ないのですが、なんとか心の持ちようを変えていけたら良いなと思います。

今回のうつ病悪化による休職を振り返る

 昨日の記事にも書いたとおり、1年半ほど前に復職してから、無理をせず、少しずつ回復をしてきていたのですが、先月に突発的に業務量が劇的に増加し、うつ病を悪化させてしまい、1カ月ほどの休職となってしまいました。

 職場や同僚には体調は万全な状態からはほど遠く、これからも長く治療を続ける必要があること、再発のリスクはかなり高く、繰り返すことで更に高くなってしまうことを出来る限り伝えた上でのこの結果です。

 職場としても、これまで出来る限りの対応をしてきてくれました。復職時から1年弱は人事付けで軽減された業務をさせてもらい、この4月からは比較的業務量の落ち着いている部署への配属と、ここまでは十分に配慮していると言えると思います。

 ただ、業務量の落ち着いている部署というのが、普段は落ち着いているけど、たまに激務になって残業も月100時間を超えるという、業務量に大きな波のある部署で、実際に劇的に忙しくなった時にはこれといった配慮がなされなかったというのが、今回のうつ病悪化の原因です。

 また、私自身も自分の体調を正しく把握できていなかったり、対応が後手になってしまった部分もありました。忙しくなり始めた時の翌週に診察の予定があったので、主治医にそのことを相談した上で、上司にも伝えようと考えていました。

 当時はワガママや配慮など言ってられない状況と雰囲気だったので、私にとってはそれが最短で最大の行動でしたし、そもそも通院に行かせてもらうことも無理を言ってぐらいのレベルでした。1週間ぐらいなら体調も何とか保てるだろうと思っていたのも事実です。

 実際には夜10時を超える残業が始まってから1週間と持ちませんでした。最後は食事も取らず、夜12時を越えて残業した日です。家に帰って、食事ものどを通らず、早く寝なきゃと思い、寝ようとしたのですが頭がグルグル回って寝れない。変な汗でびっしょりで、自分の身体や脳に何らかの悪い変化が起きているのがハッキリとわかりました。あ~、明日から仕事は無理だなというのも確信しました。

 思い返せば、昼ご飯を食べる時にも食欲は無かったし、わずかな時間でも寝ようとしていた、夜は差し入れのコンビニのおにぎりさえも食べれなかったし、頭の回転が凄く落ちていて、焦っても仕事が進まないような状態になっていました。

 翌日、朝に職場に電話しました。上司は私の様子と言葉に長期休暇になることを察したようで、何も心配せずに良くなるまで無理せず休むようにと言ってくれました。

 迷惑を掛けることになっても温かい言葉を掛けてくれたのは本当に救いになりましたが、何とかできなかったのかという気持ちもあります。

 復職してから1年半ほど頑張って回復してきた体調や自信は、見事に崩れ去って、時計はリセットされてしまいました。今回の悪化が無ければ、回復が順調に進み、少しでも早く戦力になれたと思うだけに、悔しい思いも強いです。

 深夜残業が続くようになって、睡眠時間を最優先に取っていてもこの結果だったので、職場内で人員補充をするなどしない限りは同じ結果になっていたと思います。

 特に忙しくない時には気を使ってもらえても、本当に忙しくなってしまったら誰もが自分の事で精一杯で、配慮が得られにくいということは今回の事で強く実感しました。

 良くも悪くも、私が他の人と同じように働けないということは、これで伝わったと思うので、しばらくは無理のないよう治療を最優先させながら、万が一また忙しくなったら先手を打つように心掛けたいと思います。

久しぶりの更新(近況報告)

 ご無沙汰しております。前回の更新から随分と時間が経ってしまいました。過去記事を見ると、前回更新したのが62日前だったので、2か月も空いていたことになります。

 この2カ月の間、途中までは順調に仕事もこなせていて、体調も安定していたのですが、先月に突発的に業務量が激増して、深夜残業が3日間続いた時にダウンしてしまい、現在は休職中です。

 3日だけの残業だったら何とかなったかもしれませんが、1カ月間ほど休みなしで深夜残業が続く見込みだったので、結果としてはどのようにしてもどこかでダメになっていたんだろうなぁと思います。

 もうすぐ復職なのですが、今は業務量がまた落ち着いてきているようだとはいえ、今の私の状態できちんとやっていけるかは不安があります。

 職場の管理職の方は、焦らずに無理しないようゆっくり休んでから出てきてねと、やさしい言葉を掛けてくれていることが救いですが、他の人はどう思っているかや、復職してどのような態度を取られるか不安ですし、1カ月ほど休んでいて、タダでさえギリギリやっていた状態だったのに、そこまでも回復していないんじゃないかというのが実感で、活躍したい、みんなの助けになりたいという気持ちはあるけど、無理はできないし、また迷惑掛けてしまうかもしれないという怖さばかりです。

 休職はこれで3回目。2回目の休職から復帰して1年半ほど、本当に地道に少しずつ回復してきて、なんとか仕事もこなせてやってきていたのですが、あっけなく再度休職になってしまい、わずかに積み上げてきた自信や希望も崩れてしまいました。

 ただ、打ちひしがれているだけではどうにもなりません。また、少しずつでも積み上げていかないといけない。正直なところ、どうしたらいいのかわからなくなってしまっているのですが、今できることは何かを自分に問いかけて、支えてくれる周りの方々に感謝しながら、無理をせず、そして再発を防ぐことを何よりも優先させて、再び前に歩んでいけたらなと思います。

休職から復職へのハードル②

 昨日、うつ病で休職している友人から相談を受けて、感じたことを書いたのですが、その後に違和感を感じていました。

 私が苦しい時に凄く助けてもらった友人なのに、内容が少し辛辣だったからかなと思っていたのですが、1日経ってその正体が少しずつわかってきました。

for-happy-life.hatenablog.com

  友人と話をしている中で、「自分はもう復職できると思っているけど、主治医がそれを認めてくれない」「職場の人事には迷惑を掛けたくないので、異動に関して自分のことは配慮はいらないと伝えようと思っている」という発言に強い違和感を感じていました。

 これが自分はまだまだ回復していないので、全面的な配慮が必要と言っているのであれば、少し安心できたのですが、私から見て以前の状態からはまだまだ程遠いのに、そのことについて向き合えず、強がっている部分に危なさを感じたのです。

 自分が正常な状態では無いこと、周りの助けが必要であることを認めることは、復職を目指すにあたって非常に大切なステップだと思います。

 復職すれば、日常生活で受けるストレスは大きく増加し、それを主治医や本人がコントロールすることが難しくなります。毎日、家で好きな時間に起きてゆっくり過ごせるのと、決まった時間に起きて通勤するというだけでも大きな差があります。

 その上で、仕事自体の負荷もあります。復職のトレーニングに勤務時間に集中して本を読んでみるとか書かれているのを見たことがありますが、そんな楽な仕事は滅多に存在しません。

 自分が仕事をこなすことも大きな負荷ですが、負荷を軽減してもらったとしても、それはそれで周りに気を使って精神的に消耗したりもします。

 周りの人たちが楽しそうに談笑しているのに、自分は思うように入っていけなくて、疎外感を感じることもあります。

 私自身は復職というのは1つの壁なのではなくて、いつまで乗り越えても終わることのない無数の壁でできているように感じています。

 実際のところは、健常者にとっても同じなんですけどね。ただ、ハンデを背負っている分、誰もが簡単に乗り越えられるような壁さえもとても高く感じます。

 休めるものなら休みたいし、仕事を辞められるものなら辞めたい。でも、家族を養わないといけないし、仮にそうじゃなくても収入を得て生きていかないといけない。

 仕事なんて無理しなくて休めばいいとか、辞めても生きていけるという話もよく聞きますが、その辺りを踏まえたうえでの話なら、心に入ってくる部分もありますが、そうで無いなら無責任な言葉にしか聞こえません。できるんならやってるよと言いたい。

 どうしようもなくなったら親などに頼るしかないんですけどね。それは本当に最後だと思っています。

 話が脱線してしまいましたが、復職というのはそれ自体は困難でも何でもないけど、その後に治療と並行して再発せずに続けていくということは非常に大変なことです。

 自分自身が正しく自分の体調や状態を把握し、自分でどうしようもできない部分は周りのフォローが受けられる環境が整っていなければ、復職しても再発するリスクというのは非常に高いと思われます。

 周りが気を付けてフォローしてすれば良いといっても、それは理想論だと思います。それぞれが自分の仕事で精一杯ですし、正しく自分の状態が把握できていない状況では、自分自身を守れないし、守ってもらうことも難しい。

  仕事は遊びではないし、学校や部活でもありません。周りは理解してくれようとするし、フォローもしてくれていますが、病気であろうと障害があろうと甘えられない部分があります。復職してからそのように感じることも多々ありました。

 だからこそ、今の自分の脆さを認めて、正しい自分の状態を把握する、周りにどのような配慮が必要なのかを発信して職場と調整していく、今の自分に足りない部分と向き合って、どのように補っていくのかを考えていく。これらのことが、寛解していない状態で復職するにあたっての最低条件であると思うのです。