人間関係のこと
うつ病になってから、今までの人生で人付き合いが上手にできていなかったんじゃないかと思うことが多くなりました。うつ病患者の方でそのように感じておられる方は多いんじゃないかと思います。
私の人付き合いに関する性格
学生の時にはクラブに所属しておらず、大きな集団の中で親密な付き合いというのをしてきませんでした。その代わりにサッカーサークルなど複数のサークルに入るなど、ゆるい繋がりを多く持ついうのが多かったように思います。
メールなど人との連絡はマメにできない性格です。これは単純に会って話す方が早いし、メールでの会話は時間が掛かって面倒だというのが大きいです。ただの連絡手段としては良いんですけどね。
話しやすい人とそうでない人の差が大きいです。誰とでも上手に話せる人が羨ましかったりします。もっと上手に話の引き出しを使えれば良いんですけど、遠慮のためか踏み込んでいけない場合が多いです。
人の好き嫌いが激しい面があったりはします。嫌いな人との付き合いを徹底して避ける癖があり、今まで仲良くしていたのに、急に疎遠になることも今までに何度かありました。この部分は仕方のないこともありましたが、今書いていて改める余地はあるように感じました。このことはまた別の機会に書きたいと思います。
どこに行ってもニコニコして愛想が良くて、上手に話せなくてもいろんな場に入っていくことは好きです。積極性や好奇心という面では人並み以上に持っていたように思います。
今までの人付き合いが上手くできていなかった?
結論から言うと、パーフェクトでは全然無くても、それ自体を悩んだり悔んだりするほどのものでは無かったと思います。自分なりにはできていたと思うし、うつ病になるまではそんなこと全く悩んでいませんでした。以前は、仮に誰かと人生を代われるとしても絶対に代わりたくないと思っているぐらいに楽しんでいたからです。
人付き合いにおいて、プラスに働いている性格とマイナスに働いている性格の両方を持ち合わせている人がほとんどなのではないでしょうか。そしてその中で自分の居心地のよいバランスを取りながら人付き合いをしていっているはず。
私の場合も、人付き合いにおいて得手不得手はあるものの、その中で自分の環境や性格に合った、居心地の良い人間関係を作ってきていたのだと思います。
なぜ人間関係が上手くいっていないと感じるのか
元気な時はなかなか会えなかったりする人に対して、人間関係を大切にしていないという認識は全くありませんでした。やはり普段の生活の中心である職場や身近な友人との人間関係がどうしても優先されていました。
余裕ができたら会いに行こうと思っている友人となかなか連絡を取れなかったり、会えなかったりというのは多くの人にあることだと思っています。目の前の忙しさにかまけて人間関係が疎かになることはごくありふれたことなのかもしれません。
人間関係が上手くいっていないと感じる原因は、自分に持て余すほどの時間ができてしまったこと、時間はあるのに行動力やコミュニケーション能力が失われていて、その時間で自分がイメージするような人間関係を保つことができないからというのが大きな理由だと感じています。
また、薄い人間関係においては維持できるほどの繋がりも無ければ、維持する努力もできずあっさりと崩れてしまったというものあるかもしれません。いや、ひょっとするとこちらの要因の方が大きいかもしれません。
うつ病が人間関係を維持できなくしている
行動力が無い、人と会っても楽しく過ごせないというのは、人間関係を維持する中で致命的な状況だと思います。ごく一部の理解のある親しい友人には会って話すこともしやすいですが、わざわざ遠くに人に会いに行く行動力も無ければ、会いに来てくれてもなかなか楽しく過ごせないのであれば、少しずつ疎遠になっていくのは避けられないかもしれません。
また、普段から頻繁に連絡を取っていない友人にうつ病についての理解を求めていくのも、エネルギーを使いますし、自分から言っていくのもどうかなぁと思ってしまいます。
職場などの所属が一緒というだけで繋がっている人間関係については、仕事がまともにできない以上は、人間関係というのは考えても難しいかもしれません。これもまた別の機会に考えていきたいと思います。
ごく身近な理解のある人間関係を大切に
これまでの人間関係は職場を中心に多くの環境において変化がありました。
でも、そんな私にも理解を示してくれる温かい親友がいます。あれこれ人間関係で悩むよりも、ごく身近な理解のある人間関係を大切にすることが重要だと感じています。どちらにしてもあれこれ欲張るほどの行動力や体力は残されていません
うつ病になったことは人間関係を再構築するチャンスでもあります。今までの人付き合いのスタイルにストレスが掛かっていた面もあるのかもしれません。より居心地の良い人間関係を作っていくきっかけになればいいなと思っています。