うつにっき -うつ病の治療きろく-

うつ病の治療や過去の振り返り、新しい生き方の模索などを記録していくブログです。

積極的なプラス思考を取り戻したい

 うつ病になってから、以前のような積極的なプラス思考ができなくなってしまっているように感じます。「積極的な」とあえて付けたのは、表現として適切かどうかはわかりませんが、うつ病の回復のためにできる限りの努力はしているし、うつ病になったこともできるだけ前向きに捉えているつもりではあって、前向きな考えがしにくいなかでできるだけプラス思考は心掛けていますが、どこかで常に心や身体を庇(かば)っているのを感じているからです。

 以前であれば困難な仕事や役割を与えられても、他の人ができるんだったら自分にでもできるとか、本番でも、次の本番のための練習になるとか、失敗しても経験したことは必ず役に立つと捉えていて、何があっても自分にプラスになると捉えることができていました。マイナス面なんて一時の恥で、組織への損失は仕方ない、そんなことは誰がやっても起こり得ると考えていました。

 根拠のない自信というか、失敗した時のことを良い意味で深く考えず、前向きな考えを持っていました。これが自己に対する過大評価だったとしても、のびのびと取り組んでいた分、それなりに結果も残せてきたように思います。

 今はスポーツに例えると、怪我を庇いながらプレーしている状態です。気にせずにプレーするのとではパフォーマンスに非常に大きな差が出ます。本来であれば庇いながらプレーしなければならないほど酷い怪我なら試合そのものに出るわけにはいきませんが、無理してでも出なければチームにいられなくなってしまう可能性もあります。今は2軍(人事付け)で調整させてもらっていますが、いつまでもというわけにはいきません。

 逆に言うと、まだ庇わないといけないほどの深刻な状態とも言えるので無理はできません。やっぱり再発はものすごく怖いですし、その恐怖は忘れてはいけないと思います。ただ、私が言いたいのは、同じ怪我をしていても庇わないほうが怪我への負担が少なく、パフォーマンスが出せる場合があると考えていることです。

 うつ病は全力でブレーキを踏みながら、全力でアクセルを踏んでいるような状態ともよく言われますが、そんな状態では消耗ばかりで前に進めません。仕事を休職して、ブレーキもアクセルも完全に外す状態から、復職して少しずつアクセルを踏み始めている中、無駄に消耗する原因となるブレーキを外して、楽に進めるようになっていきたいなと思います。