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うつにっき -うつ病の治療きろく-

うつ病の治療や過去の振り返り、新しい生き方の模索などを記録していくブログです。

うつ病の直接的な発症原因が労働時間ということはあり得ないと思う

 うつ病で自殺などのニュースが流れるたび、残業時間の多さが取り上げられているのをよく見ますが、私個人的な感覚では月100時間程度の残業時間だけが原因でうつ病を発症するとはとても思えません。最近の電通社員の方の自殺にしても、残業時間よりも大きな要因があるのは明らかです。

 それなら仕事が終わってから家事や子育て、介護などで忙しい方や、仕事以外の様々な社会的な役割による仕事を抱えている人は非常に多くいるので、総労働時間という面で見れば、それらの人もうつ病になる可能性が非常に高いということになります。

 うつ病の原因は労働時間そのものよりも、ストレスによるものだと感じています。ストレスが非常に高い状態が仕事中、仕事以外も続けば残業時間がそこまで多くなくてもうつ病になりやすいでしょうし、夢中で仕事を楽しめて人間関係も良い環境では休みの日無しで仕事をしてでもうつ病になる可能性は低いんじゃないかと思います。

 そもそも労働時間が長ければ大変って訳でもありません。時間じゃなくて質と量の問題の方が大きいんじゃないでしょうか。

 最近、職場の方に貸してもらった『「軽症うつ」を治す』という本を少しずつ読んでいるのですが、その中で紹介されているNPO法人の自殺対策支援センターライフリンクが公表している「自殺実態白書2008」に自殺に至る主要経路では、①配置転換⇒過労+職場の人間関係⇒うつ病⇒自殺、②昇進⇒過労⇒仕事の失敗⇒職場の人間関係⇒自殺、③職場のいじめ⇒うつ病⇒自殺となっているようです。

 私の場合は幸い自殺までには至りませんでしたが、①と②に妻の妊娠、父親脳梗塞が組み合わさったなようなパターンによりうつ病を発症しています。

 労働時間や残業時間の削減はライフワークバランスの向上に繋がることは理解できますが、ストレスを軽減する取り組みを疎かにすれば、労働者の健康は守れないんじゃないかなと思います。特に精神疾患の発症予防の観点においては。

 職員の健康を守るためと言いながら、コスト削減のために残業禁止令が出され、サービス残業を強いられたり、納得のいかない仕事をさせられている労働者というのは多いのではないでしょうか。

 仕事がストレス=仕事が嫌いという訳では無く、仕事が好きだったり向上心があったのに、それが失われてしまうような職場環境というのも存在します。

 精神疾患や自殺による社会的損失というのは非常に大きいです。だからこそ、うわべだけでなく、本質的な取り組みが必要なんじゃないかなと思います。