うつにっき -うつ病の治療きろく-

うつ病の治療や過去の振り返り、新しい生き方の模索などを記録していくブログです。

良い主治医を見つけることの重要性

 今日はいつも読ませていただいているマイクさんのブログでこんな記事が書かれていました。

www.flahertylog.com

 内容については私もほぼ同じ意見です。5分にも満たない短い診察時間で薬を出すだけの診察だったり、やたらと高い検査を勧めてきて渋ると冷たくなる医者などは、そんなものが精神科専門療法(領収書参照)の診察料を取るような医療といえるのか甚だ疑問です。3分で4,000円(自己負担外も含む)取るとかぼったくりもいいところ。

 どのような主治医と巡り合うかで、患者の人生が大きく変わってしまう場合もあるほどに重要なことだと言っても過言ではありません。主治医と患者、家族、職場などでチームを作ってじっくり治療を進めていくことが、回復の助けになるだけでなく、再発しにくい環境づくりにも繋がるものと感じています。

 このことについて触れようと思ったのは、実は最近、私と同時期に復職してきた方がいて、10月に人事付けが解かれて他部署に異動していたのですが、再び悪化して休職しているという話を耳にしました。

 その方と私の主治医の治療方針には大きな差がありました。その方は多くの種類の薬を飲み、診察時間は短いようでした。私はできるだけ薬は使わずに、診察時間は家族同伴で毎回1時間以上に及びます。

 体調の報告や生活上の注意点の指導に留まらず、仕事上での出来事に対する体調や精神面への反応の詳細な検討や、人事付けのうちに何を準備しておくべきか、人間関係のことなど、様々なことについて話をします。

 頻繁に本を読むように渡されたり、あるテーマについて考えるように指示されることもあるので、もはや診察というよりは少人数の大学のゼミにでも入ったかのような感覚になる時さえあります。

 もっとも大きな差は職場への介入の度合いです。もちろん主治医が職場に対して何かを強制することはできませんが、意見が出るのと出ないのとでは大きな差が出ます。人事も主治医の意見を無視して再発した場合に責任を取れない(取りたくない)ので、どうしても無視はしにくいところがあると思います。

 今回も私は10月での異動は危ないという意見が出ていたために人事付けは解かれずに今も仕事に行けています。一方で、その方は主治医から何の意見も出なかったので異動となり、3か月ほどで再び休職することとなりました。私よりも症状は重いように思われたのにも関わらずこのような結果になってしまいました。私も10月で異動になっていたとしたら今頃再発していた可能性はかなり高いものと思われます。

 その方とは同じような病気であることもあり、いろいろと相談に乗ってもらったり、良き理解者であったので、本当に悲しいです。何か力になりたくて、連絡を取りたいのですが、上記のような事情もあるために、異動せずに再発しなかった私にどのような感情を持っているのかは推し量れません。回復するまでは何もせずにただ回復を祈りたいと思います。