うつにっき -うつ病の治療きろく-

うつ病の治療や過去の振り返り、新しい生き方の模索などを記録していくブログです。

株主優待を活用できたことで貧困妄想の改善を感じました

 うつ病になってから貧困妄想が強く出ています。特に再発してからは顕著です。

 一時期は、もう自分の服は買わない!物はいらない!外食はしない!出掛けたらガソリン代や電車代かかるから外出しない!食材も高いのはダメ!といった感じで、挙句の果てには今自分が持っているものさえ処分してお金に換えようとする始末でした。

 貧困「妄想」と書いたのは、うつ病の症状の一種としてよく挙げられているので、そのままの名称で書いているのですが、自分の感覚としては、休職などにより、役職や給料が下げられたり、今後の昇進ペースが遅くなったり、仕事を辞めざるを得なくなる可能性があったりで、将来生活が成り立たなくなるかもしれないという現実的な判断によるつもりです。

 ただ、それはうつ病が回復しない、もしくは再発してしまうことを前提に考えてしまっているように感じます。自分が理想としている生活レベルに固執し過ぎている部分もあるかもしれません。でも、極端に考え過ぎとも思うものの、そう感じてしまうのですからどうしようもありません。

 15年ほど前から株式投資をしていて、今ではそれなりの多くの会社から株主優待を貰っているのですが、うつ病になってからは日常生活で使うもの以外は徹底してフリマアプリなどで売るようになっていました。

 以前も使わないものは売っていたのですが、最近では活用できるようなものでも換金することを優先させていました。その徹底ぶりは自分でも異常なレベルだと思っています。

 せっかくカラオケやレストランなどが割引で使えるのに、上手く活用すればほとんどタダなのに、使わずにお金に替える方を取っていたのです。

 以前は株主優待は家計の節約だけでなく、普段使わないサービスなどを経験できる「きっかけ」として捉えていました。多少要らなくても、優待が無かったら利用しなかったであろうサービスなどを経験できることは、自分の人生の幅を広げることに繋がると考えていたのです。

 でも、うつ病になってから、その意欲が無くなり、負担に感じることもあり、それがお金に替えれるのなら、断然その方が良いと思うようになっていました。

 お金に替えることで少しの足しにはなりますが、そんなお金をいくら積み上げたところで、いつ働けなくなっても大丈夫と思えるほどのお金が貯まる訳はありません。一方で、優待を活用しないことが更に私の世界を狭めてしまっていたところがあります。

 最近、カラオケのシダックスの優待券(540円×10枚)が届きました。いつもなら、すぐにフリマアプリに出品していたのですが、今回は少し気が向いたので、妻と子供で行ってみることにしました。

 フリータイム(ワンドリンク付き)で3人で1,200円。株主優待券2枚を使って出費は120円で済みました。

 久しぶりにカラオケに行ってストレスを解消できたし、学生の頃によく歌っていた曲もいろいろと思い出しました。小さい子供連れでも結構楽しめることも確認できました。

 まだ、以前のような感覚にまでは戻っていませんが、売らずに活用したというのはちょっとした前進だと思っています。

 貧困妄想は金銭的な事だけじゃなく、仕事や病気の回復についての不安や、自分の能力低下による自信喪失、病気の回復への不安などが複雑に絡み合って起きていると感じています。それらが解決していかない事には仮に宝くじで6億円当たったところで、新たな不安を探して悩むだけのように思います。

 貧困妄想についてはいろんな切り口から考えてみて、根っこの部分にある悩みや苦しみを見つけ、向き合っていきたいです。