うつにっき -うつ病の治療きろく-

うつ病の治療や過去の振り返り、新しい生き方の模索などを記録していくブログです。

うつ病は本当に完治する病気なのか

 うつ病は必ず完治する病気だとよく言います。本を読んでも、ネットで調べても、そう書かれていることが多いですし、主治医に聞いてもそのように答えてくれました。

 一方で、うつ病はお友達、一生付き合っていかないといけないということもよく耳にします。

 私個人の感覚としては、うつ病は必ず良くなるというのは間違いないと思います。特に急性期のように辛い時期が一生続くことはないはずです。でも、以前と全く同じレベルで活動できるまで回復できるかどうかについては、不安に思ったり、疑問に思ったりすることがあります。

 完治するなんて言っているのは、うつ病患者に希望を持たせるためで、そうした方が少しでも回復する傾向があるからであって、本当は完治はしないんじゃないかとか、そんなことをよく考えています。

 職場のうつ病で休職経験がある人を見ていると、普通に仕事はこなせているように見えても、高いパフォーマンスを出したり、出世している人は、特に休職を繰り返している場合には少ないように感じます。

 日常生活が全く支障なく過ごせるまで回復すれば寛解、その寛解の状態が長期間続いて、再発のリスクが大きく下がってきたことを完治と言っているだけで、仕事などにおいて以前と同じパフォーマンスを出せるまで回復している人はほとんどいないかもしれないと思うのです。

 ひょっとしたら、うつ病自体は完治していても、知らず知らずのうちに脳がうつ病発症の恐怖を覚えていて、無意識のうちにブレーキを掛けてしまうのかもしれません。

 結局のところは、完治する病気でも、そうでなくても、自分がやるべきことは同じです。できるだけ早く回復を図りながらも、無理をせずに再発を防ぎ、うつ病になったことによって人生を見つめ直せたことなどの経験を活かして、より良い人生にしていくしかありません。

 完治するのなら完治を目指せばいいし、完治しないのならできるところまで回復を目指す。完治しないからって、じゃあ全然治らなくて良いって訳ではありません。

 って分かってるんですけどね。表面的には。でも、どうしても本当に完治するのかは気になります。

 ご意見や感じていることなど聞かせていただけたら嬉しいです。日々、不安に思うことが多いですが、これからも少しずつ前に進んでいけたらと思います。