うつにっき -うつ病の治療きろく-

うつ病の治療や過去の振り返り、新しい生き方の模索などを記録していくブログです。

人生ってなんだろうね(ドラマ『火花』の感想)

Netflixで限定配信されている『火花』を観ました。

 

この作品が芥川賞を受賞したときに、

もう一つの受賞作である羽田圭介さんの

『スクラップ・アンド・ビルド』は読んだのですが、

 

又吉さんの『火花』は読めていませんでした。

当時、旅行先で1冊だけなら読む時間があったので、

ボリュームが少ない羽田さんの方を選んだ記憶があります。

 

『火花』がどんな作品なのかはずっと気になっていました。

Netflixでは31日間のお試し利用が出来るので、

良い機会なので観てみることにしました。

 

ストーリーは、芸人である主人公(徳永)と、

師匠と仰ぐ先輩芸人(神谷)や相方(山下)との関係を中心に、

売れっ子芸人になることを目指して奮闘し、

儚く散っていった様子が描かれている。

 

話の内容はネタバレになってしまうので、

極力、細かい内容には触れずに、

 

これら3人の人間関係や人間性を観る中で

感じたことを書いていきたいと思います。

 

 

主人公の師匠である神谷は自分の感性に従い、

ひたすら我が道を行く天才肌タイプ。

 

笑いや生き方に対する信念のようなものは、

主人公の漫才への姿勢に大きな影響を与えたほか、

公園に偶然いたストリートパフォーマーの才能も

引き出している。

 

ただ、一直線過ぎてしまうところがあり、

有力者に媚びを売るどころか、ケンカを売る勢いで、

自ら売れていくチャンスを断ってしまう。

 

神谷の人生は、主人公が売れ始めたことをきっかけに

自分への妥協をしてしまった時から完全に暗転する。

 

妥協しない生き方だから、売れないながらも自分を保てていた。

しかし、自分らしさを捨てることで人間として堕ちていってしまう。

 

自分らしさって何なんだろう。

自分に芯のようなものはあるのだろうか。

 

今の私は人生の中でも非常に弱った状態で、

いろいろと感じるところはありました。

神谷のような状態になってるんじゃないかなと。

 

無理はできない状態なので、しないですけどね。

 

 

そんな師匠のおかげで漫才のセンスを開花させていった主人公、徳永。

相方の山下と組んでいるコンビ、スパークスは徐々に売れていく。

 

幼なじみの仲良しコンビであり、

売れっ子芸人を目指す気持ちは一緒であったが、

 

相方は彼女と結婚するためにも

売れるようになるのを急いでいた。

 

一方で、主人公には彼女はおらず、

友人も少ないことから、理想の漫才を追求していた。

という環境の違いもあって漫才への姿勢にも温度差が生まれている。

 

はじめは小さかったその差が、

売れていくにしたがって鮮明になっていき、

それぞれの行動が時にはフォローになりながらも、

最終的には足の引っ張り合いのようになっていく。

 

 

人生とは選択の連続。

それぞれが自分自身の信念や意思を貫くために取った行動が

悪いようにも良いようにも働きながら、

自分の人生や他人の人生を左右していく。

 

あとから見れば「タラレバ」の連続。

こうしておけば良かった、こうしてもらえたら良かった。

と思うことは多々あるが、

その時々はそれぞれが自分なりに考えて行動した結果。

 

後悔することはいろいろあるけれども、

その時々を一生懸命生きているのであれば、

 

付いてくる結果を受け入れるしかないんじゃないかな。

 

受け入れられるような生き方ができるといいな。と思いました。

 

 

このドラマの感想を書いている人が少なかったのですが、

書き始めてみてわかりました。

 

まとめるのが難しいです。

私のキャパが無いだけですが・・・

何か分からない記事になってしまいすみません。

 

ドラマ全編を通して、それぞれの登場人物にとっての

人生の岐路がたくさん見えてきて、

その選択によって大きく人生が左右されているように感じました。

 

 

実は今、2周目を観ています。

1周目では気付かなかった細かい部分が

見えてくるのがまた面白いです。

 

このドラマ、思っていたよりも相当面白かったです。

視聴者に媚びたような感じが全く感じず、

ドラマとしては非常に作りこみの良さを感じました。

テレビでは同じような作品は作れないんじゃないでしょうか。

 

もし興味を持った方がおられましたら、

是非観てみてくださいね。

 

Netflix火花お題「ドラマ火花の感想」

Sponsored by Netflix