銀行で取り扱っている投資信託を買う前に手数料について知っておくべきこと
私自身は投資を始めたころは、
某大手証券会社を利用していましたが、
ネット専業証券が出てきてからは、
早々にネット証券に乗り換えていたので、
これまで銀行が取り扱っている投資信託を買うという
選択肢は今まで全く持ってきませんでした。
でも実際のところ、販売額のシェアは、
銀行が3割程度を占めているようで、
多くの人が銀行で投資信託を購入していることは確かです。
こちらの記事を読んで、
銀行で投資信託を買ってしまったために、
投資を敬遠する人が増えてしまったりしているのかなぁと
思ったりしたので、投資信託の手数料について、
少し書いてみたいと思います。
投資信託の3つの手数料
1.販売手数料 (0~3%程度)
2.信託報酬(運用管理費用) (年率0.3~3%程度)
3.信託財産留保額 (0~0.5%程度)
銀行で取り扱う投資信託は手数料が非常に高い傾向にあるため、
100万円投資信託を購入して、
最初の1年で6万円ほどを手数料として取られることは
恐ろしいことに、全然珍しくないことです。
ネット証券でインデックスファンドを選べば、
5000円以下で済むような投資信託が
たくさんあるのにも関わらずです。
これらの手数料について
できるだけ簡単に説明していきたいと思います。
1.販売手数料
投資信託の購入時に、販売者に支払われる手数料です。
手数料率は一般的には0~3%程度が多く、
銀行は高く、ネット証券は安い傾向があります。
最近は、ネット証券で取り扱う投資信託は
販売手数料が無料(ノーロードと呼ばれる)のものが、
非常に多くなってきていて、
ネット証券ではノーロードが当たりまえなレベルです。
2.信託報酬(運用管理費用)
資金を運用してもらうのにかかる報酬(手数料)です。
これは流石にどんな投資信託でも掛かってくるものですが、
報酬率は0.3~3%程度が多いように感じています。
インデックスファンドは全体的に信託報酬が低く、
ファンドの投資方針のもと、積極的に利益を狙いに行く
アクティブファンドは全体的に信託報酬が高い傾向にあります。
私の個人的な感覚では、せっかく投資信託を買うなら、
報酬率が低くて、リスク分散が達成できるインデックスファンド
以外に選択肢はありません。
アクティブファンドの信託報酬を考えれば、
自分で個別銘柄に投資する方が楽しいし、
仮に3%もの信託報酬を取られるとすれば、
10年で30%になってしまいます。
(正確な計算は少し異なります。)
長期投資を前提とすれば
一番重要なのは信託報酬率になってきます。
また、投資信託での短期投資は、
愚の骨頂ともいえる行為です。
販売手数料が掛かる投資信託ならなおさらです。
3.信託財産留保額
投資信託を売約するときに掛かる費用です。
手数料率は0~0.5%が多いように感じます。
換金することによるコストを負担するためのもので、
長期的に安定した運用を行うためのコストとも言えます。
運用途中で資金の流出を防ぐ役割があるのです。
投資信託からの資金の流出が多いと、
安定した運用は難しくなってしまいます。
なので私個人としては販売手数料とは少し意味合いが違い、
全面的にマイナスには捉えていません。
まとめ
投資信託の3つの手数料(コスト)について書いてきました。
最終的には3つのコストをトータルで考える必要がありますが、
私としては、
1.販売手数料はノーロードのを選ぶ
2.信託報酬はインデックスファンドでできるだけ低いものを
3.信託財産留保額は取っているものでも仕方ない
そして、1~3のうち最も重要なものは、
運用期間中取られ続ける信託報酬であるということ、
1~3のいずれの手数料においても
銀行取扱の投資信託はいずれも非常に高い傾向にあり、
ネット証券では無料、または低いものが多く取り扱われていること。
これらを参考にして、
投資信託の購入でぼったくられることが
無いようになれば嬉しく思います。
他にも最低投資額は少し大きくなりますが、
という選択肢もあります。
こちらについてはまた別の機会に書こうと思います。
追記:
実際に銀行やネット証券で取り扱っている
投資信託について手数料を比較してみました。