恐らくたった一つしかない配当+優待(換価価値)利回りが10%超の銘柄
配当や株主優待を重視した投資をするにあたって、配当+優待(換価価格)利回りというのは大変重要です。換価価格とはオークションやフリマアプリで優待を売却した時の価格を指します。
1万円相当の自社製品をあげます!とか書いていても、それが1,000円くらいで売られていれば、その価値しかないということですし、株を持っていなくても1,000円で手に入れられるということになります。
私がたまに買っているダイヤモンド・ザイという雑誌や、その他の雑誌、サイトなどでも配当+優待利回りのランキングが載っていたりしますが、優待はあくまで額面や定価などで計算しているものばかりで、実際の価値を表してはいません。
さらに利回りが高いにもかかわらず、ランキングに何故か入れてもらえていない銘柄も見受けられます。最低単元株で優待が貰えないor少ない銘柄ばかりなので、雑誌の編集者はもっときちんとリサーチしなさいと言いたくなってしまいます。
手元にダイヤモンド・ザイの1月号があるのですが、その中の配当+優待利回りランキングには10%を超える銘柄として、アドアーズ(銘柄コード4712)、キタムラ(2719)、常盤興産(9675)、東京テアトル(9633)、サンリオ(8136)、山喜(3598)、シダックス(4837)の7銘柄が掲載されています。そのいずれもが優待を換価した場合には10%を切ってしまいます。
でも、ほとんど取り上げられているのは見掛けたことがないのですが、換価後の利回りが10%を超える唯一の銘柄があります。サンワカンパニー(3187)という建材のネット通販を手掛ける会社です。
こちらの株主優待は500株で3万円の優待割引券、5,000株で35万円の優待割引券となっており、換価価値はラクマ(フリマアプリ)ではそれぞれ2万円、25万円程度となっています。
配当金は年間1株に付き4円(平成28年9月期実績)なので、500株なら2,000円、5,000株なら2万円となります。
株価は執筆日(平成29年1月13日)時点で404円ですので、500株で202,000円、5,000株2,020,000円となります。
500株では202,000円で購入できるのに対して、配当+優待(換価価値)は22,000円、5,000株では2,020,000円に対して、270,000円と利回りが10%を超えています。
恐らくそんな銘柄は他には存在しないと思っているのですが、もしあれば是非教えていただきたいです。
次にサンワカンパニーへの投資リスクについて簡単に。
多くの高利回りの優待銘柄に見られるような業績が低迷していたり、成長が見込めない企業ではなく、売上高は急拡大を続けています。
業界でのポジショニングについては、大手のトステムやLIXILなどと比べると、あまりにも小規模ではありますが、コストパフォーマンスやデザイン性の良さや、テレビ番組の影響もあってリフォームのDIYが拡大していることもあり、需要は高く、今後も高まっていくものと考えています。
会社の見解にもあるように、大手は代理店とのつながりもあるために価格破壊を起こしてネット通販をすることにはなかなか踏み切りにくい事情もあり、ネット通販に特化するサンパカンパニーの強みとなっています。大手からすると吹けば飛ぶような事業規模ではあるので、楽観視はできませんが・・・
また、私も家のリフォームをするときにサンワカンパニーのモデルルームを何度か訪れたのですが、少し上級者向けかなというように感じました。パナソニックやLIXILのモデルルームの方がある意味、素人には選びやすい気がします。良く言えばサンワカンパニーは使いこなせる人には物凄く安くてオシャレなリフォームをすることが可能です。
財務や業績面では営業利益率の低さが気になりますが、急拡大中の会社であり、宣伝広告費を積極的に投入しており、一概に判断できない状況です。その辺りの不透明感が割安な株価で放置される原因にもなっているように思います。
また、優待は改悪されるリスクもあります。この会社は一度改悪を行っているので、状況によっては再度の改悪もありあえると思います。優待目当てで投資する際には要注意ですね。
別の機会で書けたらと思っていますが、中古物件を購入してサンワカンパニーの建材で知り合いの工務店さんの力を借りながらリフォームして収益物件や民泊として運用してみたいなと考えています。
恐らく1つしかない利回り10%超の優待銘柄、とりあえず家族分の名義では500株ずつ保有していますが、できれば5,000株保有してみたいです。ここまで来たら優待でお風呂やキッチン(工事代は別だけど)がもらえるようなものです。そんな時が来るといいなぁと思います。