うつにっき -うつ病の治療きろく-

うつ病の治療や過去の振り返り、新しい生き方の模索などを記録していくブログです。

因果関係を正しく見極めること

もう4カ月ほど前のことになりますが、

うつ病で休職中に主治医から『学力の経済学』

という本を読むよう薦められました。

 

他にも育児に関する本を数冊貸してもらったのですが、

その理由は、読書が気分転換になることだけではなく、

うつ病の影響で私が育児放棄状態になるのを

なんとか繋ぎ止めるためであったと思っています。

 

内容が非常にまともであったので、

いつかこのブログでも紹介できたらと思って、

そのまま時間が過ぎていたのですが、

 

いつも読ませていただいているブログで

紹介されているのを見て思い出しました。

 

selfquest.hatenablog.com

 

内容については私には上の記事ほど

上手にはまとめることはとてもできないので、

興味のある方はぜひ参照していただくとして、

 

私がこの本を読んでから、

非常に意識を持つようになったこと、

 

「因果関係を正しく見極めること」

について、書いていきたいと思います。

 

うつ病の治療においては、

医者に治してもらうというよりは、

自分自身をマネージメントして

治していかないといけない部分が大きく、

 

運動やマッサージなど自分であれこれ試しては、

体調や精神状態にどのような影響があったのか観察して、

次に活かしていくというのを繰り返しています。

 

ここまで回復したらこれをしようとか、

あれをやったら疲れが酷く出て抜けないので、

まだ抑えておこうとか、もう少し後になってからとか、

 

自分自身の身体や心の状態を正しく見極め、

その時の状態で無理のない範囲で、

積極的に治療を試みていく必要があります。

 

その時に、原因と結果、その因果関係が、

どっちがどっちが分からなくなる時があります。

 

例えば、最近は運動できるようになってきて、

その効果を凄く実感しているのですが、

 

うつ病の症状が改善してきたから運動ができるようになったのか、

無理やりにでも運動したから、うつ病の症状が改善されたのかは、

どちらも正しいのではありますが、どちらが先に来ているのかは、

当初は正直なところよくわかりませんでした。

 

というのは、主治医から運動は効果あるよと

散々教えてもらっていたのにも関わらず、

最近まで運動するなんて全く余裕が無く、

わかっていてもできないという状況が続いていたからです。

 

じゃあ、運動ができるようにまで回復してきたのは、

何が原因なんだろうか。

 

薬が効いた?ストレスが軽減されたから?

季節的な要因?睡眠の質が改善されたから?

それぞれがどの程度、症状の改善に寄与しているのか?

 

くだらないことを書いているように見えますが、

こんな風にいろいろと試したり、

環境の変化などを把握しながら、

これはどれくらい効いているとか、効かないとか、

 

一つずつ確認して、それを積み上げて行って、

運動したり出掛けたりといった、

普通に人からすると何でもないことが

ようやくできるようにまで回復してきました。

 

治療上は焦ることは禁物なのですが、

プライベートはともかく、仕事はそうもいきません。

 

仮に仕事内容や仕事量をセーブしてもらえたとしても、

理解のない人からの風当たりはきつくなりますし、

それが原因でうつ病が悪化する可能性もあります。

 

一方で、仕事内容などを考慮してもらえなくなって、

それが原因でうつ病が悪化する可能性もあります。

 

これらに対応するには周りに理解を求めることも必要ですが、

想定される状況にある程度は

対応できるようになっておく必要もあります。

 

無理をして回復が余計に遅くなるようなことは

しようとは思いませんが、日々できる範囲で、

少しでも早く改善させていけるよう、

 

原因と結果(因果関係)を正しく見極めながら、

治療の効果を少しでも高めていけたらと思っています。

 

 

また、因果関係を正しく見極めることの重要性は、

うつ病治療という面だけでなく、

人生そのものにも当てはまります。

 

当たり前そうで案外難しい部分もありますが、

物事正しく判断していくためにも、

もっと身に付けて行けたらと思います。