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うつにっき -うつ病の治療きろく-

うつ病の治療や過去の振り返り、新しい生き方の模索などを記録していくブログです。

うつ病患者の成功体験の必要性と注意点

うつ病治療のこと

 先日から日記に書いていた、今の私にとって少し負担が掛かる不安に感じていた仕事は特に問題無く終えることができました。

 簡単な報告書の作成など、まだ少しだけ残っているものもありますが形式的なものばかりなので、とりあえず本番が滞りなく終わったことでホッとしています。

 昨日は疲れ果てて、子供の寝かし付けをするつもりがそのまま寝てしまっていました。よっぽど消耗していたのかもしれません。

 今回の仕事で、感じたことがあるので書いてみようと思います。

大前提としてできないものはできない

 

 うつ病患者が仕事をしないのは甘えなんじゃないかという意見を見聞きすることがありますが、それは違います。不安感や憂鬱な気分だけでなく、身体や脳の能力がかなり落ちていて、自分でもあり得ないと思うぐらいのことしかできないのです。

 「しない」のじゃなくて、本当に「できない」のであって、できることなら活躍したいです。同じ時間を使うのに惨めな思いをして過ごしたくなんかありません。

 理解してくれようとする方は周りに多くいますが、理解することはなかなか難しいと思います。想像を絶する世界であり、自分自身を含め、実際になってみないと解ることでは無いように思います。

 今回書こうとしていることは、うつ病患者も無理をして頑張るべきと言っているのではありません。

 あくまで自分ができることを少しずつ積み重ねていくことが大切なのであり、それは毎日散歩をするとか、日光を浴びるとか、読書をするとか、ブログを続けるとか、しっかり睡眠をとるとか、食事をとるとか、治療の段階によってはそういったことも立派な目標です。

 逆に無理をして再発することだけは何としても避けなければなりません。普通の人が感じる努力の水準で考えずに、今の自分の状態だけを考えて焦らないこと、無理しないこと、病気を悪化させるほどの努力は努力とは言わないことが大前提です。

うつ病患者にとっての成功体験の必要性

 人は失敗や成功を重ねながら様々な経験を積んで成長していくものだと思っているのですが、今回の仕事で成功体験がうつ病患者にとって必要であるように感じました。

 ある物事を成し遂げることにより、今の状態で自分が何ができるのかが確認できて、何も出来なくなってしまった、何の役にも立たないという落ちるところまで落ちてしまった自己肯定感の改善や、0か1思考の修正が可能です。

 今回の仕事の中でも、様々な壁にぶつかりながら、自分が以前とほとんど変わらずできることや、今の自分には非常に負担に感じることがわかったり、不安に感じることでもどうにかなることの感覚を思い出したり、自分で段取りやスケジュールを決めていくことのしんどさと共に、コントロールできる楽さを感じることもできました。

 そういえば、職場に復帰することは復帰するだけでも大きな前進だったし、これまで少しずつ仕事が増えていく段階で小さな成功体験というものを積み重ねてここまでこられたんじゃないかなと思います。

じゃあ失敗体験は?

 普通なら失敗からも学ぶことが多いのですが、うつ病の状態では失敗から学ぶことよりも心身へのダメージが大きく、失敗を振り返って学ぶどころか、失敗を何回も思い返してはダメージを受け続けていくという可能性が高いです。

 なので目標を高く持ちすぎると危険は高いです。私も今回の仕事では行き詰ったら上司に頼ることを前提に考えていました。結果としては頼ることもあまりできず、でもたまたまトラブルが無かったので何とかなりました。

 失敗も想定しつつ、それでも問題無いことか、後ろ盾はあるのかは意識して、何としても病気を悪化させないことが最優先です。

 成功体験というのは、誰もが認めるような大きいものだけではなく、段差の小さな階段を一歩ずつ上っていって、結果として後から振り返れば随分と登ったなと思えることも大切です。

終わりに

 

 今回の仕事では人並みの仕事がきちんとできたという到達感だけでなく、そこまでこれた今までの自分の取り組みも振り返ることが出来ました。

 一方で、普通ならあたりまえのようにこなす仕事が、今の自分には精一杯だったことは忘れてはいけないですし、職場にも普通にできるようになったと思われることにはリスクがあるように感じています。

 「普通のことがなんとかできる」=「普通」なのではなく、「普通のことが普通にできる」=「普通」だからです。

 これからも普通のことが普通にできるように、少しずつ近づいていければと思います。