うつにっき -うつ病の治療きろく-

うつ病の治療や過去の振り返り、新しい生き方の模索などを記録していくブログです。

無理しなくても大丈夫って言われても難しい

  うつ病になってからは、無理し過ぎてうつ病になったんだから、無理をしてはいけないとか、無理しなくても大丈夫ということをよく耳にします。

 実際にそう言ってもらえるとありがたいことも多いのですが、仕事で言うと職場の人にそう思ってもらえない限りは、安心して受け入れることは難しいです。

 言葉の意図はよく分かってるんです。自分でも無理しなくて済むならそうしたいし、家でゆっくり休めたら身体も気持ちも、もっと楽だろうなぁと思います。

 でも一方で、休職したことで失われてしまった信頼や経験を取り戻したいのに、何とか仕事に行けているだけで、以前のようには全然できていないことから来る、焦りやもっと頑張らなくてはという気持ちもあります。

 仕事をしていても、もう少し手を抜けるかもしれない、まだ無理をしてはいけないんだからとか思いながらも、少しでも取り返したくて頑張ってしまっている自分がいるのです。

 いや、頑張るのは良いことなんですけどね。でも、オーバーワークになって長期的にパフォーマンスを落としてしまうのでは意味がありません。

 うつ病患者に限らないかもしれませんが、無理しなくてもいい、頑張らなくてもいいって、簡単そうに聞こえますが、凄く難しいことのように感じます。

 それって自分の中でもっと良くできるイメージがあるのにもかかわらず、それより劣るパフォーマンスに抑えるということであり、そんなことでは誰も認めてくれないように感じるからです。

 何故こんなことを書いたのかというと、ひつじ田さんのブログの次の記事を読んで、何かコメントを書きたいと思ったのですが何も書くことができなかったからです。

hituzidameiko.hatenablog.com

 身体や気持ちのことだけ考えれば無理しない方が当然良いのは、ご本人も良く分かっていると思います。

 でも、仕事を休んだり迷惑を掛けたりすることでまた信頼が失われるかもしれない、既に失っているかもしれないのに、これ以上失いたくないと思うと、どれだけ辛くても何とかして仕事に行かなければという気持ちも出てきます。これも責任感のある真面目な方なら当然そうなると思います。

 休んでも何も問題無ければ気持ちを楽にして休めるのですが、実際のところは休むことで更に辛くなる部分もあるように思います。

 退職したり、休職している時には収入面や復帰できるかどうかなどの心配はありますが、復職したり再就職しても、うつ病などの精神疾患を抱えながら働くことは、しんどいから休むというのがなかなか通用しなかったり、理解してもらえない部分があります。

 自分の体調と、仕事の進捗、職場での信頼や人間関係などのバランスが取れるように上手な舵取りが必要です。自分の体調だけを優先し過ぎても、職場での信頼や理解が得られずに余計に働き続けることへのハードルが高まる恐れもあります。

 精神疾患になってみなければ到底理解できない、まだ完全に治り切っていない状態で働き続けることの難しさは私自身も感じているので良く分かります。

 でも、病気になった経緯も、症状も、職場環境や仕事の負荷の大きさ、周りの人間関係や理解の度合いなど、本当にみんなそれぞれで環境が異なるだけに、こうすれば大丈夫!というのが思い付きません。

 ただ、一つ言えるのは、再発してしまったら振り出しに戻ってしまいますので、常に再発の危険性を意識して、そこまでは決して無理しないこと。日々のしんどさとは、上記に書いてきたような事とのバランスを取りながら、自分なりに折り合いをつけていくコツを見つけていくしかないのかなぁと思います。

 みなさん、どうやって折り合いを付けながら働かれているのかは凄く気になりますので、教えていただけたら嬉しいです。