昨日は、こんな記事を書きました。
投資信託の手数料としては
1.販売手数料 (0~3%程度)
2.信託報酬(運用管理費用) (年率0.3~3%程度)
3.信託財産留保額 (0~0.5%程度)
があること、
銀行は全般的にそれらの手数料率が高く、
ネット証券では低い傾向があることを
中心に書いてみたのですが、
少し気になったので、
実際に銀行で取り扱っている投資信託について、
これらの手数料を比較してみたいと思います。
全部の金融機関を比較すると大変なので、
取扱している銀行は三井住友銀行、ネット証券はマネックス証券から、
それぞれ国内株式のインデックスファンドとアクティブファンド
合計4つの投資信託を100万円購入するとして比較したいと思います。
まずは銀行のアクティブファンド
・ジャパンストラテジックバリュー
ファンドの分類
分類:国内株式
ファンドの特徴
・わが国の株式を主要投資対象とし、信託財産の成長を目標に運用を行います。
・資産・利益等に比較して株価が割安と判断され、今後の株価上昇が期待できる銘柄を厳選し投資を行います。
手数料は、
1.販売手数料:3.24%
2.信託報酬(運用管理費用):1.62%
3.信託財産留保額:0%
銀行で取り扱うアクティブファンドとしては
信託報酬が良心的な気がします。
次は銀行のインデックスファンド
・三井住友・225オープン
ファンドの分類分類:国内株式インデックスファンドの特徴・日経平均株価(日経225)に連動する投資成果を目指した運用を行います。
・株式の実質投資比率は、原則として、純資産総額の+110%以内とします
手数料は、
1.販売手数料:0%
2.信託報酬(運用管理費用):0.648%
3.信託財産留保額:0.3%
インデックスファンドはアクティブファンドと比べて、
非常に手数料率は低くなるのですが、
銀行取り扱いのものでも低いものが出ているとは驚きました。
証券会社に口座を作るのに抵抗がある方には、
どこまで行ってもネット証券が優位とは思いますが、
これでもいいかもしれません。
続いてはネット証券のマネックス証券から
まずはアクティブファンド
・ひふみプラス
国内外の上場株式を主要な投資対象とし、市場価値が割安と考えられる銘柄を選別して長期的に投資します。株式の組入比率を柔軟に変化させて運用します。運用はファミリーファンド方式により、マザーファンドを通じて行ないます。
手数料は
1.販売手数料:0%
2.信託報酬(運用管理費用):1.0584%以内
3.信託財産留保額:0%
同じアクティブファンドでも手数料に
大きな差があることが分かると思います。
特に販売手数料はその差が激しい。
銀行はアクティブファンドなら
当たり前のように高い手数料を取ってきますが、
ネット証券は0%(ノーロードと呼ぶ)も
多く取り扱われています。
個人的にはアクティブファンド自体をおすすめしませんが、
もし買うとしたら銀行では買わない方が賢明だと思います。
最後にネット証券のインデックスファンド
・たわらノーロード
わが国の株式を主要投資対象とし、ファミリーファンド方式で運用を行います。
日経平均株価(日経225)に連動する投資成果を目指します
手数料は
1.販売手数料:0%
2.信託報酬(運用管理費用):0.2106%
3.信託財産留保額:0%
この手数料は凄いと思います。
そんなに遜色のないレベルともいえます。
小額投資が可能であり、積み立てもしやすいというメリットを考えると、
良い投資商品といえるのではないでしょうか。
まとめ
これまで銀行とネット証券で取り扱っている、
投資信託を4つ比較してきましたが、
購入して1年間で売却した場合の手数料
・銀行のアクティブファンド :49,000円ほど
・銀行のインデックスファンド:9,500円ほど
・ネット証券のアクティブファンド:10,600円ほど
・ネット証券のインデックスファンド:2,100円ほど
売却せずに保有し続ける場合の2年目以降の手数料
・銀行のアクティブファンド :16,200円ほど
・銀行のインデックスファンド:6,500円ほど
・ネット証券のアクティブファンド:10,600円ほど
・ネット証券のインデックスファンド:2,100円ほど
という形になりました。
(投資信託の基準価格等の変動などは無視しています。)
信託報酬は保有している間、日々計算されて取られていくので、
長期間投資すればその差は非常に大きくなってきます。
アクティブファンドは運用者によって運用成績に差が出ますが、
信託報酬が高いから運用結果が良いとは全く当てはまりません。
また、インデックスファンドは日経平均株価などの指標に
連動するように設計されているので、
基本的に運用者によって運用成績に差は生じません。
これでもあなたは銀行で投資信託を買いたいと思いますか?
大切な資金を運用するのですから、
慎重に比較検討して、無駄のないようにしたいですね。