うつにっき -うつ病の治療きろく-

うつ病の治療や過去の振り返り、新しい生き方の模索などを記録していくブログです。

行くも地獄、帰るも地獄

 うつ病の状態で何かしらの判断をしたり、自分にとっての分岐点に差し掛かった時、どちらの選択肢を取ったり、または取らされたとしても、非常に辛い思いをすることが多いです。まさに行くも地獄、帰るも地獄のような感じです。

 私がうつ病になってからはそれらは全て仕事に関することでした。少し紹介と共に私の考えを書いていきたいと思います。

 

休職するか、無理に仕事をし続けるか

 

 私はうつ病のために2回休職しましたが、休職するという決断をするのは非常に辛いことでした。休職するということは、仕事の穴を空けて周りに迷惑を掛けて、信頼や評価を落とすということだからです。どうしようもないとはいえ、そう思うのは当然のことかもしれません。責任感が特に強い人なら尚更です。

 休職することになった後、2回とも仕事せずに家で休んでいるにも関わらず、体調や精神状態は凄まじく悪化しました。期待に沿えず、迷惑をかけてしまった自分を責め続けてしまったからです。今まで頑張って築いてきた信頼や評価というのは凄く大切なものですからね。ギリギリとのところまで体力や気力を振り絞って無理して仕事に行っていた反動というのもあると思います。

 ただ、休職を決断する時の状況を考えると、私の場合はもはや仕事に無理に行っていても戦力にはなっていなかったと思います。そのまま続けていても日々状況は悪くなるばかり。キャリアや職場への影響などを考えると、大丈夫なら働かすというのが本人のためでもあるにも関わらず、何故休むことを勧められるのかを考える必要があります。

 ここまで状態が悪化している場合は、無理に仕事を続けるよりも、一度しっかりと休んで、きちんと回復させる方が、最終的には職場にとっても、自分にとっても良い結果になるはずです。

 

復職するか休職し続けるか

 復職の判断というのは非常に難しいです。というのは自分自身の回復度合の問題は当然ありますが、それよりも職場の受け入れ態勢の方がウェイトが大きいように感じるからです。

 復職したら休む前と同じ仕事をすぐにしないといけないのと、人事付けなどで軽作業のようなことをさせてもらえるのとでは全然ハードルの高さが違います。私の場合は、2回目の休職では降格と人事付けによりハードルが下がったため復職が可能となりました。降格と人事付けになっていなかったら、今の状態で復職はできていなかった可能性が高いです。主治医や職場が積極的に調整を働きかけてくれるかは非常に重要だと思います。

 話が脱線してしまいましたが、復職するにしても、万全じゃない状態で仕事ができるかどうかのプレッシャーや人間関係やうつ病再発の不安が出てくると思います。一方で、休職が延長となることで仕事のブランクが長引くことへの焦り、人間関係への不安も出てくると思います。

 私の考えではもう大丈夫!と思えるまでは復職することは危険だと思います。以前と同じように仕事ができない状態であれば、主治医や職場を交えて、仕事の負荷の軽減などの受け入れ態勢を調整し、自分の現在の体調などからこれなら復職できそうと思えるようにすることが重要です。そこができない場合は、もう少し休んで自分自身を焦らずに回復させていく必要があります。

 

人事付け継続か異動か

 私のように人事付けになって復職したとしても、あくまでリハビリのための一時的な配慮であるために、人事付けが解かれて別の部署への異動となる心配があります。

 人事付けのままだと評価が得られず、訳ありだと思われたりして、居づらい部分もあり、キャリアにもマイナスに影響します。一方で、異動になれば再発のリスクや仕事がこなせるかの不安が出てきてしまいます。

 

自分中心で考えることが正解

 大前提として、役に立てない状態で無理をしても誰にもプラスになりません。大した戦力にならず、また休むことになればもっと迷惑が掛かります。そもそも職場の環境によってうつ病になった部分が大きく、好きでうつ病になった訳じゃないんですから、自分を責めすぎることなく、自分のことを一番大切に考えて判断することが、最終的には職場にも自分にも良い結果になる可能性が高いと思います。

 本当に治るのかは私自身もすごく不安を持っています。今のところは定年まで働き続けることは無理なんじゃないかなと思っています。復職して4か月ほどになりますが、以前のようなパフォーマンスを出せないのです。恐らく以前の20%程度のパフォーマンスしか出せません。これを100%に近いところまで持っていける気は今は全然しないのです。

 でも、少しずつ良くなってきているのも事実で、この回復への自分の努力を再発によって無駄にしないためにも、できることは何でもやっていきたいです。