うつにっき -うつ病の治療きろく-

うつ病の治療や過去の振り返り、新しい生き方の模索などを記録していくブログです。

自分は卑怯者なのか

 こちらの記事を読んで、普段から感じていることがあまりにもリアルに書かれていたので、気持ちを整理するために少し感じたことを書いてみようと思います。

hituzidameiko.hatenablog.com

 「これは、ただのフィクションです。」と前置き、後置きがあるところが、何故かより一層リアルに感じさせられます。

 そう感じるのは、少なくとも私にとってはフィクションじゃないからだと思います。

 うつ病になってから、以前のようにバリバリと働くことができなくなりました。そんなに激務な仕事では無いのですが、それでも連日深夜残業になった時期もあったし、自分に本当にこなせるのか不安な仕事もたくさんこなしてきました。

 それに対して、しんどい、疲れたと感じたりすることはあっても、全体としては、苦労は買ってでもするもの、これは自分の成長に繋がる、と前向きに捉えて頑張ることができていました。

 頑張って乗り切れたら、周りも認めてくれますし。それで信頼関係が出来たら、仕事はもっとやりやすくなります。

 死ぬ気で頑張っても死ぬことはないと思っていましたし、忙しいかったり困難な仕事もいつまでも続かない。落ち着いたらリフレッシュして回復したら、前よりも強くなってまた頑張れる。そう信じてやってきました。

 でも、今の自分にはそう考えたり、実行することができません。少し前に体調を悪化させて1ヶ月休むことになったのも、急に仕事が忙しくなって、深夜残業が1週間も続かないうちに体調が急変してしまいました。

 前回の復職から1年半かけて、少しずつ回復してきて、通常時の業務ならなんとか回せるようになっていました。でも、今回の休職でまた大きく後退してしまった。わずかに築いた信頼や実績もまた崩れてしまった。

 病気だから仕方がない、数年は無理をせずに焦らず治さないといけない、以前のようにできると思ってはいけない。確かにそうなんだと思います。今回も、みんな忙しい中、自分もついていかなくてはと思い、無理した結果、休職となり、忙しい時に大きな迷惑を掛けてしまった。頑張ってもできないものは、できない。

 一方で、みんながやっているのに、何故自分はできない、逃げているだけなんじゃないか?と思う自分もいます。思いどおりにならないから逃げている?

 うつ病になって、なかなか周りに理解してもらえないことが多いですが、自分自身さえも、自分のことを分かってあげられず、責めてしまっている部分があるように感じています。

 焦りも出てきます。いくら焦らずにゆっくり治したら良いと言われても、世の中が自分を待ってくれることはありません。周りの人たちも日々、様々なことを経験して、成長していく。

 うつ病を経験していることも大きな経験になるかもしれない。それは間違いないと思います。でも、日々の活動量は本当に少ないことにやっぱり焦る。

 Facebookなどをみても、みんなの投稿が凄くキラキラしていて、羨ましい。というより悔しいときもあります。以前は、誰よりも自分の生活は充実していると思っていました。

 自分がやりたいこと、楽しいと思えることを一緒に付き合ってくれる友人も、時間も、お金も、それを実行するための健康な心身も、全てが満足に揃っていました。

 今は、やりたいことが実行できないし、そもそもやりたいのかどうかも分からなくなってしまっていることが多いです。以前と同じことをしていても、同じように楽しめないことが多いような気がします。

 それだったら、今の自分に合った、やりたいことを見つけていけば良いのですが、見つけられない。無理やり探しては、少しやってみるけど続かない。本当に興味がないだけなのか、実行する余裕が無さ過ぎるからなのかも良く分からない。後者の影響が大きい気がします。

 仕事に行けば、週5日残業無しで働くのが精一杯だし、平日は家に帰ってきたらそれ以上行動できない。土日も以前ほど動けない。

 以前は平日は定時になったら、新しい一日が始まるような気持ちだったし、土日はフルで動いていた。

 仕事はあくまで生活の一部であって、真剣に取り組みはするけど、あくまでプライベートが人生のメインだった。だって仕事のために生きているんじゃない。

 今は、仕事に行くのが精一杯でほぼ全力を傾けている。満足に仕事もできないのだから、少しでも迷惑掛けないようにしないといけないし、仕方がない。仕事しないと生活できないし、退職してしまったら同等以上の条件ではまず見つからない。

 だから、仕事になんとか行くことが人生の目標みたいになっている気がします。仕事でどうしたいとか、何を目指したいとかじゃなく。

 金銭感覚も、お金を稼いだり、貯めて何をしたいというのではなく、どれだけ貯めたら働けなくなっても大丈夫だろうかと考えるようになった。給料から頑張って貯めても足りる訳が無い。そもそも、働き続けないと、年金もまともに貰えない。

 特に文章のまとまりも考えずにここまで書いてきましたが、頑張ってもできない自分を認めてあげられない葛藤と、人生全般にわたって受け身の姿勢になっているように思いました。

 あまり深く考えずに書き出してみることも、客観的に自分を見つめるには大切なのかもしれません。

 ギリギリ精一杯だから、受け身にならざるを得ないのですが、なんとか心の持ちようを変えていけたら良いなと思います。