働き方への配慮があれば、もっと多くの人が働けるはず
先日、マイクさんのブログを読んで、思ったことがあったので書いてみたいと思います。ブックマークの数が凄いですね。
多くの方がコメントなどで言及されているように、私もマイクさんの上司(支社長)の言葉として書かれていた、次の部分に強い印象を受けました。
「だってあなたは障害を抱えている。それなのに普通の人と同じ条件で働かなければならない方がよっぽど不公平じゃない?
「全社員は同じ条件で働くべき、というのは『全社員障害を持っていようといまいと、全員が最高のパフォーマンスを出せる状況で働くべき。』という意味だとぼくは解釈している。だから問題ないよ。」
これって、障害者でも、病人でも、子供のいる母親でも、お年寄りでも、両親や配偶者などの介護を抱えた方も、同じようなことが言えるのかなと思いました。
様々なハンデや環境を抱えた人に対して、働くために障壁となっている部分を取り除くことで、もっと多くの人が働けたり、パフォーマンスを上げられるようになるんじゃないかと感じました。
交通網を含む物流やインターネット技術の劇的進化や、システムのクラウド化などにより、以前よりも仕事をするにあたっての場所や時間の制約というのは小さくなっているはずです。
配慮というのは、甘えとはまた別だと思っています。上の記事で言えば、マイクさんは通勤ができないほど体調が悪い時でも、本来なら仕事を休むところ、家で出来る範囲で働くと仰っているのですから。
多くの人に経験があると思うんです。例えば高熱が出て、会社までとてもたどり着けるだけの体調ではない。他の仕事は今日じゃなくても何とかなるけど、この会議だけは出ないといけないとか。仮にテレビ会議で間に合うなら、家で休養を取りながら、必要最小限の仕事はこなすことも可能です。
家で仕事をある程度こなすことで、ある程度の負荷は掛かるものの、職場へ迷惑が掛かる度合いを抑えることができるので、精神疾患を患っている方にとってはそちらの方が負担は軽く感じるかもしれません。また、家で一日仕事をしていても、生産性には全く影響がでないような場合もあると思います。
健常者で仕事に専念できる環境にある方と比べると、障害や病気を抱えている方や、子育て世代のお母さん、家族の介護をしている方などは、どうしても職場に迷惑を掛けることになりやすい状況にはあることが多いです。
これは私個人としては、その事実は認めないといけないし、更に負担が掛かって大変でも支えてくれる周りの人たちに感謝しないといけないと思っています。
でも、迷惑を掛けてしまっていることは重々分かっているものの、どうしようもない現状に日々心を痛めておられる方もとても多いと思われます。
フレックスや時短勤務、在宅勤務、職場環境の改善(バリアフリー化)などの働き方への配慮があれば、もっと社会全体の生産性は上がるはずです。
最近は労働時間の削減や、プレミアムフライデーに見られる、働き方改革がよく叫ばれていますが、こういった視点からも改革がなされていくと、社会全体の生産性の向上だけでなく、より幸せを感じられる世の中になるのではと思います。