残業禁止令とサービス残業
うつ病発症時の環境などを振り返り、
原因について少しずつ考えていきたいと思います。
うつ病を発症する2年ほど前から、
職場では残業禁止令が出され、
サービス残業をせざるを得なくなりました。
私自身は仕事を効率良くすることも、
早く帰れることにも賛成なのですが、
納得できないことがいくつかありました。
また、うつ病になる原因にもなったと考えています。
1.仕事量の不均衡
能力や経験によって、仕事量に
差が生まれることは仕方が無いと思います。
でも、効率や信頼性が高いという理由だけで、
当時在籍が長かった私に仕事が集まった結果、
サービス残業も多く発生することになりました。
そして、経験や知識も集中してしまった。
勤務評定や昇進で評価されていた部分はありますが、
それによって上がった給料は
サービス残業の残業代と比べるとわずかな額です。
そして、特定個人に仕事を集中させた結果、
私が異動した際に、他の異動者や退職者も出た関係で、
休みの日に手伝いにいくことになってしまいました。
当時、私が異動になれば非常に厳しい状況になると
管理職に訴えていたのですが、
上層部の強い圧力により状況は変わりませんでした。
私もその当時取り組んでいた
大きな仕事の途中だったので、
異動は無いと思っていたのですが、まさかの異動。
残された人が大変と思って無理が生じてしまいました。
あの時、私に仕事を集中させていなかったら、
もっと均等に経験や知識が付いていたはずなので、
そこまで私に無理は掛からなかったのではと思っています。
2.職場への不信感
経営状況が厳しければ、
ある程度の負担は仕方がないと思っています。
だったら、
「経営が苦しいので申し訳ない、
みんなで頑張って乗り切ろう。」
と言われれば不満だけど、仕方ないと思えます。
でも、当時の経営者は
サービス残業が多発しているのを黙殺して、
「みんなの健康のため」の残業禁止令と言い、
サービス残業をしている者には、
処分すると通達を出していました。
サービス残業をしているのは、
仕事の質を落としたくない、
またはきちんとやり遂げようとする
責任感の強い人ばかり。
無責任な人ほど、仕事が滅茶苦茶でも気にしないし、
結局、その分は責任感の強い人に回ってくる。
その結果、職場への不信感が生まれることになりました。
何事も気持ちが無いとモチベーションは保てません。
心から仕事をしたい気持ちと、
責任感だけで仕方なくやる気持ちでは全然違います。
理不尽なことに耐性のない自分にも問題はあるのですが、
良くも悪くも自分は気持ちで動くタイプなんだと思います。
このように、残業禁止令によって、
職場への不信感を持つと同時に、
私の異動時に新部署での負担だけでなく、
旧部署においても無理をせざるを
得ない結果になってしまいました。