うつにっき -うつ病の治療きろく-

うつ病の治療や過去の振り返り、新しい生き方の模索などを記録していくブログです。

精神疾患による休職からの復職のタイミング

 うつ病などの精神疾患では休職することも大きな判断ですが、復職も非常に難しい判断を迫られます。

 完全に良くなってからとか考えているといつまで経っても復職できないし、かといって焦って復職すると、すぐに悪化して再度休職になってしまうなんてこともあるかもしれません。

 私の職場は産業医が機能していなかった(最近新しい産業医になりましたが)ので、本人と主治医が復職と言えば、まともな診察もせずに復職みたいな感じでした。

 理想を言えば、産業医や産業保健スタッフは職場全体の労働環境を把握していて、本人や主治医が復職可能としていても、労働に耐えうる状態では無かったり、再発の可能性が高いと判断すれば、環境の調整を行い、それでも無理そうなら復職を許可するべきではありません。

 でも、実際のところは産業医なんて形ばかりで、私の職場と同じような運用が行われていることが多いのではないかと思われます。

 先日、私の職場の同期が休職しているという記事を書きましたが、今週から復職の予定です。

for-happy-life.hatenablog.com

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  調子はどんな感じか気になって、LINEでメッセージを送ってみたところ、復職を直前にして、あまり調子は良くない様子。でも、復職はすると返事がきました。少しのやり取りの中でも、復職は難しいんじゃないかという印象を受けました。

 どう考えても復職を焦っている感じ。確かに、休職すると職場に迷惑を掛けているという負い目が強く出て、少しでも早く復職しないとという気持ちがあるのは良く分かります。

 ただ、職場に行ったところで何の役にも立てない状態で復職するのは本人にとっても、職場にとっても何の得にもなりません。とにかく復帰しないとと考えていたのは、自分の時がそうだったから気持ちは良く分かります。

 本人が復職を望んでいる以上、下手に休めというのもダメな気がするし、かといって大丈夫!なんとかなるよ!とはとても言えません。

 今日はゆっくり休んで、明日になっても調子が悪ければ病院に行って、復職について相談するように 返してLINEのやりとりは終わりました。

 私が休職していた時はあんなに無理してはいけない、ゆっくり休めばいいと言ってくれていたのに、いざ自分の立場になるとやはりそうはならないようです。

 だからこそ、家族や友人、同僚など周りの人間がしっかりとフォローしていく必要があると思います。

 言うのは簡単ですが、それが非常に難しい。軽い一言が致命的な悪化につながることもあり、思っていることや持っている情報を相手の状態に応じて、伝えたり、気付かせたり、時にはあえて伝えないこと、気を逸らせることを上手に選択していく必要があります。

 今回も、異動が検討されていることなど、情報は持っていてもあえて伝えないこともありました。

 私の主治医の診察が先週にあった時に、同期も診てもらうことができるかは確認が取れたので、その件については、もし病院を変更したかったら教えてと、今日伝えました。

 精神疾患を経験していて、気持ちは分かってあげられても、他の人を救えるかどうかは全く別の問題だと感じました。それでも、気持ちが分かってあげられることや自分の治療の経験があることは、大きなアドバンテージだと思うので、少しずつ誰かを救ってあげられるだけのスキルを身に付けられたらなと思います。