うつにっき -うつ病の治療きろく-

うつ病の治療や過去の振り返り、新しい生き方の模索などを記録していくブログです。

もっと結果を出せる人になる!「ポジティブ脳」の使い方 茂木健一郎著

先日、父親がこの本読んでみたらと、

図書館から借りてきたある一冊の本を渡してきました。

 

茂木健一郎さんの

『もっと結果を出せる人になる!「ポジティブ脳」の使い方』

という本でした。

 

 

もっと結果を出せる人になる! 「ポジティブ脳」のつかい方

もっと結果を出せる人になる! 「ポジティブ脳」のつかい方

 

 

 

ポジティブ脳・・・

「う~ん、そんなの読んでも前向きに考えるのは

 難しいと思うよ。だから病気なのに・・・」

父親に言ってみたものの、読んでみました。

 

内容は、意外にも非常に共感できる内容でした。

父親は既に読んでいたようなので、

今の私に役立つと思って渡してくれたのでしょう。

 

共感できたポイントを簡単に書いていきますね。

記憶があいまいな部分もあるので、

正確な内容ではないかもしれません。

 

 

1.無理やりポジティブに考えることは偽ポジティブ

 

そう!それそれ!!と思いました。

他の人から無理やり励まされたり、

自分でポジティブに考えようとして感じていた違和感。

 

無理やりポジティブに考えようとしても、

本心でそう思っていないなら意味無いんです。

ただ息苦しいだけ。

 

悲しいものは悲しい、しんどいものはしんどい。

自分がそう思うのなら、それが事実。

仕方が無いのです。

 

ただ、自分がネガティブに感じていることも、

長期的、客観的に考えてポジティブに捉えられることもある。

 

例えばうつ病になって、休職になってしまった。

役職も給料も落とされた。それはネガティブな出来事です。

 

でも、同時に自分の人生を見つめなおすきっかけにもなります。

普通のサラリーマンは長期で休んで

自分を見つめなおす機会はまず与えられません。

 

急性期を過ぎて、回復期や再発予防期まで回復すれば、

自主的に退職・休職して、

自分の人生を見つめなおすことにした。

というのと似たような状態な訳です。

 

この同じ事実をどのように捉えるかは

自分次第です。

 

前半と後半で矛盾しているように聞こえますが、

物事はポジティブに捉える方が良いし、そう心掛けるべき。

でもポジティブに捉えられないのに、

無理やりポジティブを装うのは違うということです。

 

 

2.ポジティブ脳とはひとまずやってみる行動力

 

本当のポジティブ脳というのは何かという話。

 

それは、とにかくできることをやってみること。

そうするとまた新しいことがみつかって、

道ができてくる。

 

難しい仕事を任されて、どうしようと思ったときにも、

少しやり始めてみるとパズルを解くように、

次々と新しい道やヒント(課題)が

生まれてくることがありますよね。

 

うつ病治療中は無理はできませんが、

急性期を過ぎて、回復期になれば、

できることをやってみるというのは重要だと思います。

 

動かなければ何も生まれないし、状況も変わらない。

動いていれば何か見つかるかもしれないし、

見つからなくても新しいヒントが出てくるかもしれない。

 

なんか昔どこかで聞いたような話かと思っていたのですが、

言いたいことは『チーズはどこへ消えた?』と同じ内容ですね。

 

チーズはどこへ消えた?

チーズはどこへ消えた?

 

 

 

3.世の中の「正解」から自分を解放する

 

本の中に、世の中の「正解」をもとに考え、

行動する習慣ができていると、

そこから外れた時に大きなストレスになる。

そして、安全策だった人生が停滞し始めることもある。

といったことが書かれていました。

 

これには思い当たりがあります。

自分の人生は予定調和のように

思い通りになっていくと考えていた節があるのです。

 

そして、うつ病になるまでは相当なレベルで、

思い通りになってきました。

 

うつ病になった後では、結果論ではありますが、

意に反した状況が起きた場合の

耐性が失われていたんじゃないかと思います。

 

世の中何が起きるかわからないから楽しい。

ぐらいの心持ちの方がいいのかもしれませんね。