うつにっき -うつ病の治療きろく-

うつ病の治療や過去の振り返り、新しい生き方の模索などを記録していくブログです。

学習性無力感から抜け出す①

 こちらの記事を読んで、確かにうつ病の発症前に、当時のワンマン経営者により無謀な水準のことを求められ続けて、何をやっても無駄に仕事が増えていくし、その見返りは無いに等しい(昇進はさせてくれたけど大して給料が上がらず責任だけ増えていく)状態だったなぁということを思い出しました。

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 私個人の実感では、うつ病は自分が納得できる環境の下では、例え多忙だったとしてもなかなか発症には至らないと思います。全てのケースがそうだとは言えません。超多忙により睡眠時間が極端に少ない状況などでも、発症の原因として十分考えられます。

 ただ、私のケースでは、納得できない状態の下で、自分が犠牲になり続けて、その努力や犠牲が何にもならないと感じ続けたことが学習性無力感を引き起こし、うつ病になるというのは当てはまっています。

 ただ、大切なポイントは「犠牲になって、それが報われていなかったのかどうか」は、あくまで自分がそう感じただけであって、それが客観的に見て事実がどうかは別の話です。

 私のケースでいうと、昇進時に大きく給料が上がらなくても、全く昇進しなかった場合とその後順調に昇進し続けた場合では最終的に大きな差になっていきますし、仕事や責任ばかりと言いますが、良く言えば多くの経験をさせてもらえたとも言えます。無茶な要求に応えないとといけない場面は今後も人生においても恐らく出てくるでしょう。

 もし上手くこなせて、うつ病が発症しなかったなら、周りからの称賛を浴び、評価や信頼を得て、貴重な経験も積めたと感じていた可能性もあるかもしれません。

 今の私から見ても当時の状況は異常だったとは思います。でも、それさえもどこまでもプラスに考えるとすると、そんな異常な事態を乗り切った自分は凄いと捉えることができるのです。

 過ぎたことはどうにもならないので、今の自分を考えると、やはりこの学習性無力感は強く残ってしまっていると思います。

 また、2回目の発症時に主治医から言われた「脳が学習してしまっている」という言葉は、自分が耐えられないストレスに脅かされたときに、うつ病発症によって休職などに追いやられることで、ストレスから逃れるように脳が覚えてしまっているという意味なんだと自分で捉えています。

 これは根性論でも何でもなく、自分でコントロールできるものではないので、再発を防止するためには、この学習性無力感から抜け出しておくことがとても重要になると感じています。

 長くなってきたので続きは次回に書こうと思います。