うつにっき -うつ病の治療きろく-

うつ病の治療や過去の振り返り、新しい生き方の模索などを記録していくブログです。

労働者の心の健康問題

 公益財団法人日本生産性本部の2014年の調査によると、29.2%の企業が最近3年間で企業内の心の病が増加傾向にあり、9.2%が減少傾向にあると回答していたそうです。

 心の病が多い年齢層は、30歳代、次いで40歳代ということで、私が30歳代後半なので、まさに危険な年代だったのかな。ちょうど、仕事や家庭での立場や環境が変化しやすい年代なのかなと思います。

 また、2012年の調査では職場の状況で心の病の増加傾向に差がみられ、職場に人を育てる余裕が無くなってきている、管理職の目が一人一人に届きにくくなっている、仕事の全体像や意味を考える余裕が職場になくなってきている。といった職場では高率に増加しているそうです。これは私の職場にまさに当てはまっているんじゃないかなと思いました。で、実際に精神疾患を抱える人は多くなっているように感じています。

 ちなみに厚生労働省では2011年に、職場のうつ病や高齢化に伴う認知症の増加など、心の健康問題がこれまで以上に国の取り組むべき課題になってきていることを受けて、地域医療の基本方針となる医療計画に盛り込む疾病として、がん、脳卒中、急性心筋梗塞、糖尿病に、精神疾患を加えて、「5大疾病」とする方針を打ち出しています。

 自殺者数は1998年に急増し、2011年までは14年間連続で3万人を超えていたのですが、2012年には27,858人と、3万人を下回り、以後は減少傾向にありますが、他の先進諸国と比べるとまだ高水準となっています。

 自殺直前には大半の例で精神健康面に問題があると指摘されているそうですが、それは精神的に問題があったから自殺したというよりは、精神的に問題が起きるほどの何らかのストレスを抱えていたところからの問題だと思います。

 企業のメンタルヘルスへの取り組みとしては、なんらかの取り組みを行っている事業所の割合は増えてきているようです。取り組みの内容としては、労働者への教育研修・情報提供、事業所内での相談対応の体制整備、管理監督者への教育研修・情報提供、健康診断後の保健指導におけるメンタルヘルスケアの実施、労働者のストレスの状況などについての調査票を用いての調査、職場環境等の評価及び改善が多かったそうです。

 私の職場では、いずれの取り組みも「いちおうやってる」という感じです。どれもやっていると言えばやってる。でも、とりあえず、てきとーにという。そういうところが多いんじゃないかなと思います。