うつにっき -うつ病の治療きろく-

うつ病の治療や過去の振り返り、新しい生き方の模索などを記録していくブログです。

仕事終わってから友人とご飯へ

 今日は仕事が終わってから友人とご飯を食べに行ってきました。最近は、少しずつ行動力が戻ってきているのですが、それでも仕事でかなり消耗するので、金曜日以外は平日の仕事終わってから活動することは少ないです。

 仕事が落ち着いているのと、明日の金曜日さえ乗り切れれば週末なので、せっかく誘ってもらったこともあり、行ってきました。

 やっぱり気軽に話せる友人とはいえ、途中から段々疲れてしまいました。だらだらと話してるだけなんですけどね。やっぱり人と話すということは今の私にとってはかなりのエネルギーを使うようです。

 表現が難しいのですが、エネルギーを使ったのと同時に、エネルギーを貰えたような気もします。ただご飯食べて、話をしただけなのですが、以前と同じような生活が少しずつでも戻ってきていることに自信もつきました。

 うつ病になると、どうしても人間関係が縮小し、行動範囲も大きく狭まります。しぼんで小さくなってしまっている自分の人生を、自分の周りの人や、しばらく会えていない人、新しく出会う人との交流の中で、再び少しずつ膨らませていくことができれば、これで良かったと思えるような新しい人生を再び組み立てることができれば、回復の前進になるのかなと思っています。

心からの仕事への積極性が出てこない

 最近は、診察時に毎回のように職場や仕事に対して、明るい見通しを持つための話が出てきます。

 どうしても、職場に対して明るい未来が描けないところがあるのです。今のところ、何とか仕事に行って、少しでも前向きにやろうとしているものの、心からは前向きになれていないというか、気持ちが乗っていない気がします。

 今の部署に来たから、こういうことが身に着けられるとか、こうやれば業務改善になるんじゃないかというレベルでは前向きに考えることが出来ているのですが、お客さんのため、職場のため、ひいては自分のためという考えにはなれていません。自分の人生の一部として、今の職場で働くことに意義を見出せていないような状況です。

 仕方ないから少しでも良いようにするかといった、消極的な積極性のようなものはあるのですが、「仕方ないから」の部分がどうも引っかかります。

 気持ちが入っていなければ、出せるパフォーマンスというのは限られてしまうのではないかと感じます。

 主治医にそれを尋ねたところ、「そのとおり。だから毎回、職場や仕事に対して、明るい見通しを持てるように話をしているんだよ。」というような答えが返ってきました。

 昨日の診察で、転職できなかったことを未だに悔やんでいるという話をしました。転職しようとして失敗した話はこちらです。

for-happy-life.hatenablog.com

  あまり詳しいことも書けないのですが、自分の能力やこれまでのキャリアを考えれば、これ以上は無いと思われる企業と条件でした。全ての要素が上手く組み合わさってこその内定だったと思っています。

 うつ病が再発して、内定を辞退した以上、再び同じところに転職するのは難しいように思います。今の自分は調子のよかった時ではなく、うつ病を治療しながら、何とか働けている状態で、キャリアにも傷が付いて、以前のパフォーマンスも出せない。

 隣の芝は青いとよく言います。再発しなかったとしても転職していれば思ってもみなかった大変なことがあったかもしれません。

 うつ病を再発して、以前のパフォーマンスが出せない以上は、今の職場に留まって、周りの理解やフォローを得ながら、じっくりと治していくというのが現実的で正しい選択というのはわかっています。でも、悔いが残っているのは事実。

 転職失敗への後悔と、職場や仕事に対する暗い将来展望。今の状況をどのようにして自分の中で決着をつけて、働く意義というものを本当の意味で感じられるようになれるかが、回復への大きな一歩になるような気がします。

うつ病は薬無しで治せるのか⑤ 薬無しの治療に対する主治医の見解

※この記事は私自身のうつ病の治療について書いたものであり、薬を飲まないことを推奨するものではありません。私がうつ病を再発したのは、医師の指示に従わず薬を飲まなくなったことが原因の一つとも考えられるので、主治医の指示には必ず従うようにしてください。

 

前回の記事 

for-happy-life.hatenablog.com

  今日は診察日だったので、薬無しで治療するにあたって気になっていることについて、主治医の見解を尋ねてみました。私の勝手な見解については前回の記事のとおりです。

 主治医の見解についても今日の診察時の話の内容をまとめた形になるので、主治医の真意とは異なる可能性がありますが、私が受け取った内容としてはこれから書くとおりです。

1.双極性障害の疑いについて

 最初のうつ病発症時の回復期から再発するまでの間に、躁転と思われる行動や状況は見受けられるが、抗うつ薬によるものと考えられ、診断としてはメランコリー親和型の性格と職場のストレスによる、典型的なうつ病であると考えている。

2.今後の投薬について

 

 現在は薬無しで体調や精神状態のコントロールができており、仕事の状況や職場の人間関係にも特に問題が見当たらない。(私個人としてはいろいろと業務に支障は出ていると感じていますが、危機的な状況ではないという意味だと思われます。)

 再発を防ぐために薬を飲んでおくという方法もあるが、薬を飲み始める過程と、減薬する過程で負担が掛かること、減薬するタイミングの見極めなどが難しいことから、現在のまま薬無しを継続する。

 ただし、体調などに異変があった場合は、再発に至る前に薬に頼って、再発を防止、あるいは悪化を最小限に食い止めたい。

3.薬を飲まないことで回復が遅れないかという不安について

 再発を防止していくには、今の自分の体調や精神状態を正しく把握し、油断せずに精神療法や運動療法をしっかり行っていくことが大切。

 薬を飲むとどうしても、本当の今の症状というのがわかりにくくなってしまったり、薬で持ち上げている部分に気付かずに無理をしてしまいがちになる。(回復の早さについては触れず)

主治医の見解に対して感じたこと

 

 想像していたとおりで特に驚きはありませんでした。3.で回復の早さについて触れなかったのは、恐らく薬を飲んでいるほうが早く回復はするけど、実際の自分の回復度合いを見誤って、精神療法等が疎かになり、再発する危険性も高まるということを暗に言いたかったのかなという印象を受けました。

 薬の出し方について尋ねることは、治療方針について文句を言っているように捉えられることが心配だったのですが、そのあたりは主治医がどのように感じたのか少し気になります。

 薬なしで、精神療法や運動療法などで治していくということがハッキリしたので良かったです。

 薬を飲むなら、飲むなりの治療の大変さが、飲まないなら、飲まないなりの大変さがあると思いますが、主治医を信じて頑張っていこうと思います。

 

 

体力の著しい低下をどうするか

 先日、サッカーの試合に参加したのですが、途中出場の途中退場となり、うちのチームは10人で戦うという、残念な結果になってしまいました。

 体力的に厳しいのであれば、運動量を落として誤魔化しながらプレーするのですが、熱中症のような症状が出て、完全にいなくても一緒というレベルになったので大事を取って退場となりました。そのまま試合に出ていても突っ立っているだけでした。

 熱中症だったとしても、ただ体力が落ちているにしても、根本的に体力が著しく低下していることが大きな原因の一つであることは間違いないと思います。

 暑さが無ければ運動量を落としながら、前半か後半の出場でギリギリいけていましたが、暑くなってきて、運動そのものに加えて暑さからも体力を消耗する状況では、とても耐えられる状態では無いようです。

 自分の感覚としては、うつ病の症状が改善されて来れば、以前とほとんど同じようにできると考えていたので、かなりのショックです。

 考えてみれば当然ですよね。日々、これだけ動いていなければ、加齢による衰えに加えて、筋力や心肺能力が大きく低下するのは避けられません。この部分についてはうつ病の症状がどうこうというレベルとはまた違う話ですね。

 以前の趣味であったことをようやく参加したいなと思えるようになって、頑張って参加したのに、こんな感じじゃきついなぁって思ってしまいます。

 やっぱり試合中とかは厳しい言葉が飛び交いますからね。しかも自分でも動けていないことを自覚しているから気持ち面でもダメージを受けます。

 参加することをまずは目標にしていたのに、参加したら新たな課題が出てくるという意味では、同じようなことがスポーツに限らず、仕事や人間関係など様々な面で出てきています。

 参加するからには楽しくしたいし、活躍したい。でも、活躍できなければ、楽しめない。活躍できるような状況ではないどころか、確実に足を引っ張っている。

 参加できるのは良いことだし、非常に大切な一歩と思っていますが、そんなジレンマに陥っています。

 体力の低下をどうするかについては、本当に地道にウォーキングなどから始めるしかないと考えています。いきなり大きな目標を立てても、それを実行するだけのエネルギーがないように感じています。

 手っ取り早くどうにかしたいという気持ちはありますが、多分そんな夢のような方法はありません。確実にステップを踏んでいくしかなさそうです。

 最近、万歩計で歩数を測っているのですが、今のところ一日平均で5000歩程度です。通勤は自転車通勤なのですが、歩数は少なすぎるのではと感じています。

 仕事はデスクワークですし、家ではほとんど座っているか寝転んでいるか。あまり外に出ることもないというのが原因です。

 意外と家の中で家事をしているだけでも歩いているものなので、もう少し家事を頑張ってみるとかしてみると良いのかもしれません。

 当面は、日常生活に+2000歩を余分に歩くこと、意識して身体を動かせそうな家事をやってみることを目標にしていきたいと思います。

うつ病は薬無しで治せるのか④ なぜ薬無しでの治療となったのか

※この記事は私自身のうつ病の治療について書いたものであり、薬を飲まないことを推奨するものではありません。私がうつ病を再発したのは、医師の指示に従わず薬を飲まなくなったことが原因の一つとも考えられるので、主治医の指示には必ず従うようにしてください。

 

前回の記事

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 今日は急性期を抜けて、回復期に入った時点で、なぜ主治医が薬無しで治療するという方針としたのかについて、これまでの主治医とのやり取りなどからいくつかの仮説を考えてみたいと思います。

 あくまで私がそう捉えているという話なので、間違っている可能性も十分にあります。明日は診察日なので、今回の記事で書いたことを答え合わせ?してみようと思っています。

1.双極性障害の疑い

 

 1回目の発症から回復して、体調が整ってきたころ、私は以前からチャンスがあれば移りたいと考えていた企業に転職活動を行い、なかなかの待遇での内定を貰っていましたが、再発により転職を断念することになりました。

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  転職活動時には、父親脳梗塞で倒れたり、妻が切迫早産で入院するなど、非常にバタバタしていたのですが、その当時は妙にエネルギーが湧き出ていたように思います。と同時にイライラしていて怒りっぽかった。

 主治医が私がうつ病では無く、双極性障害の疑いがあると考えるのは当然のことだと思います。現在のところ、再発後は躁状態になったことはありません。

2.薬があまり効いていない

 

 1.とも関連するのですが、再発後の急性期にはレクサプロとリフレックスのカリフォルニアロケット処方である程度は回復していたものの、主治医は薬の効きが悪いということを頻繁に言っていました。

 双極性障害であった場合には、処方されている薬が結果として間違った処方となり、心身に負担を掛けてしまうことから、見極めるまでは薬を処方しないという選択肢を取った可能性もあります。

 ただ、どちらかというと、薬無しで治療をするための方便のようなものだった可能性が強いと思っています。

3.精神療法に本気で取り組ますため

 

 最初の発症時にも、急性期を抜けてからカウンセリングに通うなどして精神療法を並行して受けていたのですが、調子が良くなってくると予約していることさえ忘れてしまうことがありました。

 薬のおかげで調子が良くなっているだけなのに、精神療法を疎かにしてしまったことが再発の原因の一つだと考えています。

 どれだけ反省していても、喉元過ぎれば忘れてしまうのが人間。薬を飲まない治療なんて理想的に聞こえますが、そんなに簡単ではなく、痛み止め無しでリハビリをしているような感じです。

 その分、精神療法を本気で取り組まざるを得ません。日々、自分でもいろんな認知の歪みが出ていることに気付きます。簡単にどうにかできるものではありませんが、数か月前と比べると随分と改善されているように思います。

 気持ちの整理がされない限りは、うつ病は表面的に回復しても、再発のリスクは高いままになるように感じています。うつ病の闘病経験を今後に活かすためにも、しっかりと精神療法に取り組みたいです。

薬無しっておかしくない?

 

 それでも、薬無しでうつ病の治療っておかしくない?と思うことがあります。飲んだ方が早く良くなるのではと思うことなんてしょっちゅうです。

 今の主治医は、体調を崩して一度引退されていたのですが、紹介の患者に限って少人数だけ診ているようです。昔は忙しくて診察時間も取れずに、薬を出して、日銭を稼いていたけど、理想とする治療をしてみたいと話をしてくれたことがあります。

 普通であれば、薬を処方したり、効率よく短時間の診察で多くの患者を回した方が儲かるはずです。にも関わらず、薬も出さずに、診察時間も1時間以上じっくりと話をしてもらえるというのは、本当に理想的な治療を実践したいと考えておられるのかなと感じています。

 それが主治医の自己満足の可能性であることも否定できません。もっと良い治療があるかもしれませんが、薬を飲まないことのメリットもかなり感じており、一つの治療のケースとして、このブログを読んで頂いている方の参考になれば嬉しいです。

「治す気が無い」と言われるのがツラいという記事に思ったこと

 読者登録をさせていただいているサユさんのブログで下記の記事を読んで思ったことがあったので書いてみたいと思います。

www.sayulog.com

 記事の内容としては、うつ病を治す気が無いのでは?ブログなんて余計なことにエネルギーを使わないで治療に専念しろなどと言われることがある。サユさんとしては好きでこんなことになりたい人なんていない、治したいと本気で考えて、取りうる治療は全て試しているといったものでした。

 強引にまとめてしまって語弊があるかもしれませんので、リンク先の記事を読んで頂くのが一番良いと思います。

 この記事を読んだ私の感想としては、サユさんはうつ病を治したいと本気で思っているだろうし、ブログやTwitterなどはリハビリとして最適であり、無理にしているのでなければむしろ続けるべき、でも「治す気が無い」などと言われるにも理由があって、それを捉え違えているのでは、というものでした。

 私は2回の発症と休職を経て、1年ほど前に復職、自立支援医療制度を利用しているものの障害者手帳は持っていない(次に再発すれば取ることになると主治医から言われています)という状況で、能力の低下や慢性疲労感、不安感などを感じながらも、様々な場面で支障は出ているものの、何とか働けている状況です。

 なので、サユさんの障害者手帳2級の症状の重さとは相当な差があるはずです。私の症状でさえ健常者の方にはとても理解できないと思っているのですが、サユさんの症状は私には経験しなければ本当の意味ではとてもわからないほどの重さがあると思っています。

 うつ病を憂鬱な気分になるだけの病気だと思っている人も多いですが、実際は意欲の低下だけでなく、精神的・身体的のどちらにも深刻なレベルの症状を引き起こします。症状が重かった急性期には生き地獄とはこのことかと思ったほどです。あの状況で自殺にまで及んでしまうのは不思議な事ではありません。サユさんも含めて、こんな苦しい病気を治したくない人なんてありえないと私自身は思っています。

 その上で、以前にサユさんの記事を読んだときに診察は3分ほどで薬を貰うだけといったようなことを書かれていたのが気になったことがあります。3分の診察でどれだけ症状や生活の状況について主治医が把握できて、今後の治療や生活、就労などについて話ができるのだろうかと疑問に感じました。

 その他の精神療法などについては医師などの管理の下で行っていく必要があると思うのですが、どうしても自己判断で行ったり、医師からの勧めで単発的に行うことになってしまうのではと思います。

 10数年間、症状が大きく改善しないままなのであれば、家族の協力も得ながら、現在の治療で良いのかどうかについて一度考えてみることも必要なのではと余計なお世話ながら、そんなことを感じてしまいました。

 ブログについては、外出したり、他人とのコミュニケーションが取りにくかったり、その機会が少ないうつ病患者にとって、自己表現の場であったり、社会活動を補完できる場であると思っています。社会活動に参加するための大切なリハビリになるのであって、これを否定するのはリハビリ、つまり病気を治そうとするを否定することになると思っています。

 サユさんは素晴らしい文章と絵を描く能力を持っていて、その才能を活かして多くのブログ読者がおられます。特に絵に関しては普通に上手というレベルを越えているのでこれからもブログを大切にしていってほしいなと思います。

 最後に、もう一点。以前の記事で、精神障害者が障害者雇用枠に入るようになるので、就職して自立して生活できる程度の収入を得たいと以前の記事で書かれていた点についてです。

 その記事について他の方が書かれた言及記事に対して、サユさんが反論されている記事も読みましたが、気持ちは分かりますが、現実にはサユさんがとても想像できない困難なハードルが多く待ち受けている気がします。

 そんなことわかっているよと思われるかもしれませんが、それなら、通常なら就労継続支援B型や単純作業のアルバイト、ポスティングなどから就労を目指していくのが現実的かもしれないと思いました。

 精神障害者が障害者雇用の法定雇用率の算定に含まれることが、精神障害者の正社員での雇用が根本的に促進されることは無いと思いますし、雇用されること=生活できる収入が得られることではありません。健常者と同じパフォーマンスが出せなければ辛い思いをすることも多いです。辛いだけならまだいいのですが。。

 人間関係などの面で想像もしなかったハードルがたくさん現れると思います。最終的に障害者雇用枠を活用して正社員になることを否定している訳ではありません。むしろ素晴らしいことです。

 でも、ただでさえ健常者と同じように動けないのに、一気にそこまで持っていくのは不可能です。無理をせずに一歩ずつ進んで、たまには後退しても仕方ないぐらいでやっていくことが最終的には近道になるのではないでしょうか。

 またサユさんの絵や細工の才能があれば、LINEのスタンプ等を作って販売したり、作ったものをフリマアプリなどで販売するというような仕事も良いと思います。赤ちゃんのスタイ(よだれかけ)などを作って売っておられる方もいますよ。

 いろいろと失礼なことを書いてしまい申し訳ありません。サユさんにとって何かの気づきになるといいなと思って書きました。これからも応援しています。

人との会話に入っていけない

 今週は研修ばかりが続いています。仕事が暇な時期なので、ちょうど良い時にありがたい機会を頂いたのですが、研修に参加するなかで感じたことがあったので、それについて書いてみようと思います。

 昨日と一昨日の研修では、講義が1日と少し、グループに分かれての演習が1日弱ありました。

 講義については聴いているだけなので特に問題ありませんでした。厳密に言えば、以前よりも理解力や記憶力が落ちているように感じているので、問題はあるのかもしれませんけど、それは仕方ないので、テキストを読み返すなどすれば、ある程度は解決できます。

 今回、気持ちの中で引っかかったのはグループワークです。復職する前や、数か月前までとは違い、人と接したいという気持ちは随分と出てきています。話し掛けられたり、何かに誘われたりするのも、最近までは大きな負担に感じていたのが、嬉しく感じるようになってきました。

 できれば、こういった機会で人脈を作ったり、情報交換をしたい。研修の内容なんかよりも、そっちの方がわざわざコストを掛けて研修に参加する価値がある部分だと思っています。

 でも、気持ちとは裏腹になかなか上手く話に入っていけません。話を振られたりすると、答えは返すものの、それで終わるというか、繋げられません。こちらから話を振ることもできますが、なんか続く気がしないのです。

 いくら話を振っていっても、単語のような答えしか返ってこず、話が途切れてしまうという経験は無いでしょうか?

 単語だけしか返していないということは無いのですが、相手からすると続かない答えを返してくる、あるいは自分に興味が無いと捉えられるような答え方しかできていないのかもしれません。

 みんな初対面なので、多少緊張もするし、そんなもんかなと思うものの、そこはうつ病になる前の自分とは大きな差があるように感じます。

 以前は馴れ馴れしいと思われたかもしれないけど、もっと踏み込んでいけた気がします。気持ちは入っていきたいのに、入っていけない。

 少し前までは入っていきたいという気持ちさえ、あまり無かったので気になりませんでしたが、今は気持ちと現実のギャップに直面してショックを受けています。

 恐らく話し掛けていくこともできるのですが、多分会話が続かない。いろんな人と話をしたい、繋がりたいという気持ちとは裏腹に、初対面の相手について知るためのエネルギーのようなものが足りていない気がします。

 親しくなりたいけど、それまでのちょっとした努力ができない。手っ取り早く親しくなりたい、収穫だけしたいみたいな、そんな状態に陥っている気がします。

 それじゃあ、まだまだ新しい人間関係を築くことも、これまでの人間関係を保っていくことも難しいんじゃないかなと思います。

 どうしたらいいんだろう。以前より、人と接したいと思う気持ちが出てきていることは明らかに前進だとは思うので、急に初対面の人とすぐに打ち解けることを目指さずに、周りの友人たちなどと楽しく過ごせることから目指すようにします。