認知行動療法が有効な治療期について
うつ病の治療は投薬治療と精神(心理)治療の
両輪で進めることが大切とよく見聞きします。
これには私も同感です。
そして、寛解後の再発防止も考えれば
精神治療の方が重要と感じています。
精神治療の代表的なものとして、
認知行動療法があります。
私も2回のうつ病発症の治療の中で、
カウンセリングや様々な本を読む中で、
認知行動療法を試しました。
ただ感想としては、効果としては
急性期・・・✖ 回復期・・・△
再発予防期・・・〇 未発症者・・・〇
みたいな感じじゃないかと思います。
睡眠障害や体重減少など、
著しい身体症状が出ている急性期の方には
逆効果なのではないかと感じるくらいです。
認知行動療法って要するに
「プラス思考になろう」「落ち着いて考えよう」
っていう内容です。
でも、ぶっちゃけ、
「そんな風に考えられるならうつ病じゃないよね。
プラス思考が良いなんて、わかってるよそんなこと。
それができないから困ってるのに。」
としか思いません。それも軽く流せたらいいんですけどね。
まだ完治していない人は、プラス思考になれないことに
逆に悩む可能性があるかもしれませんが、
それは無理はありません。仕方がないです。
私は一度回復したのでその時の感覚を覚えていますが、
うつ病が治れば勝手にプラス思考になります。
マイナス思考だからうつ病になる。
プラス思考になれば治るのではないです。
うつ病がマイナス思考にさせているのだから。
認知行動療法を否定する訳じゃありません。
むしろ再発予防期やうつ病になっていない人への
予防効果は高いと思いますし、重要だと思います。
認知行動療法の目的はストレスの軽減です。
同じ出来事があっても受けるストレスを減らせるように
受け止め方を変えることは大切です。
回復期にあっても、体調や精神状態に応じて
取り組んでいくこともいいと思います。
ただ、自分の経験として、認知行動療法には
適切なタイミングで適切な内容で取り組んでいくことが
必要と思ったので、少し書いてみました。