MUFGの株主優待廃止からの優待改悪ラッシュへの危惧
先日、MUFG(三菱UFJフィナンシャル・グループ)から株主優待の廃止が発表されました。
優待の内容としては、100株しか保有していないので、毎年フェイスタオルを2枚貰っていただけなので、この優待廃止自体にそんなに影響があった訳ではありません。
タオルの質が結構良かったので、かなり重宝はしていたんですけどね。普通に買うには少し高級な部類のタオルだと思います。タオルって使っていて古くなってきても交換時期が分からないので、新しいタオルが届くことで家の中のタオルが回っていくというメリットはありました。でも、結局はタオルなので滅茶苦茶高価な訳でも無く、買えば済むぐらいのレベルです。
この数年間、特にここ2~3年で桐谷さんのテレビ出演や、ダイヤモンドZAIなどの雑誌に見られる株主優待特集によって、随分と優待銘柄が注目されて株価も上がり、新たに優待を発表する企業も多かったように思います。
その一方で、株主への公平な利益配分を理由に優待を廃止、改悪する企業もよく見掛けるようになってきました。
確かに、株主優待は持っている株数に比例して貰えることはほとんど無くて、単元株数(最小単位)だけ持っているのが一番お得になるのがほとんどです。個人投資家に優しくて、大株主に厳しい制度です。
それでも、マーケティングに活用できる部分があるから、優待を実施している企業が多いのだと考えていてましたが、ばら撒き過ぎになっている企業が非常に多い状況になっているのは、企業側も、投資家側も十分に気付いているのではないでしょうか。
桐谷さんのようにテレビで1円も使わずに優待を使い倒すとか宣言されては、ますます私も含めた同じような個人投資家が増えてしまい、マーケティング効果もプラスじゃなく、マイナスにもなりかねません。桐谷さんが悪い訳じゃないですし、私は桐谷さんのファンです。念のため。
私は優待や配当を重視した投資スタイルなので、優待の廃止や改悪が進んでいってもらっては非常に困る立場なのですが、株主優待銘柄としては注目はされていないものの、国内有数の金融グループであるMUFGの優待廃止は、今後の株主優待廃止や改悪ラッシュへのきっかけの一つになってしまうんじゃないかと衝撃を受けました。
これまでは、優待銘柄への投資はどちらかというと、投資利回りの向上や業績悪化時の株価下落リスクの減少として捉えていましたが、今後は廃止や改悪等による株価下落リスクを意識しないといけないのかなと思います。