個人投資家と弱小ブログの視点からみたVALU
最近、ブログでVALUというサービスを紹介している、または論評している記事をよく見掛けます。あまりきちんと調べてはいないのですが、個人を株式会社に見立てて、その株を売買できるというものという感じでしょうか。
個人が取り組むプロジェクトにインターネットを介して不特定多数から資金を集められるという意味では、少し前から規模が大きくなってきているクラウドファンディングの1つともいえると思います。
個人投資家から見れば新しい金融商品ともいえるので、少し調べてみようと思って検索したところ、こちらのブログ記事にたどり着きました。
仕組みについてはきちんと書かれていてわかりやすいなぁと思ったのですが、利害についてはブロガー(発行者)での視点が強すぎて、投資することのメリットは全く無さそうだなというのが実感です。
もしブロガーへ投資を行うなら、ブログ収益で得られた利益の一定割合を投資家へ配分するか、価値のあるサービスを優待として提供できないのであれば、それは投資とは言えず、ただのファンクラブ、あるいは寄付の域を出ないのではないかと感じるのです。
今のままではただ応援してくれてる人からお金を貰っているだけみたいな感じです。
逆に言えば、投資家への収益の魅力的な還元を公表し、実行することで、少し株式投資に近い形での投資商品になりうる可能性はあるんじゃないかということです。
VALUを勧めているどのブログも今の時点でその辺りには触れず、儲かるということばかり書いていて、信用性にかなりのリスクがあるので、私は投資しないですけどね。
今の現状で言えば、金融商品としては全くの魅力無し、あるいは金融商品とは言えないというのが個人投資家の視点での結論です。
弱小ブログの視点から見た場合はどうでしょうか。最初に審査自体が通らないという壁があるのですが、それを乗り越えられたとしたら、上記に書いてきたようなことを逆手にとって、ブログ収益の分配を約束することで、応援者を増やす手段にできる可能性は感じました。
例えばブログ収益の30%を配分するということにして、投資家になってもらえれば、その人たちからの支援などでブログ収益が2倍になれば、お互いにwin‐winになる可能性もあるんじゃないかなと。
私の場合は、PV数からして承認は確実にされないどころか、本名などを出さずやっているのでfacebookのアカウントで登録という時点で申請すらできません。
今の時代、あらゆる権利が証券化、流動化されているので、こういったサービスが出てきても特段驚かないのですが、面白い試みではあると思います。一方で、様々な課題が出ていると思うので、関わることはないですが、どうなっていくのかは興味を持って観察したいと思います。