うつにっき -うつ病の治療きろく-

うつ病の治療や過去の振り返り、新しい生き方の模索などを記録していくブログです。

うつ病は薬無しで治せるのか③ 減薬、断薬時の体調変化など

※この記事は私自身のうつ病の治療について書いたものであり、薬を飲まないことを推奨するものではありません。私がうつ病を再発したのは、医師の指示に従わず薬を飲まなくなったことが原因の一つとも考えられるので、主治医の指示には必ず従うようにしてください。

 

前回

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  今日は、減薬・断薬の段階で私自身が感じた体調などの変化について書いてみようと思います。

 再発時、カリフォルニアロケット処方により症状の改善が見られ、急性期から抜けたと思われるころに、主治医から減薬して、最終的には薬は無しで行くと告げられました。

 それを聞いた時の不安や衝撃は計り知れないものでした。急性期を抜けたといっても、一日中座っているか寝ているかぐらいしかできない段階でしたし、そもそも治っていないのに薬を止めるのは絶対にダメなことだと思っていたからです。

 1回目の発症時に前の主治医に診てもらっている時に、勝手に薬を飲むのを止めてしまったのですが、それは自分の中で治ったという確信があったからであり、しかも再発してしまったので、反省して、次こそはきちんとしないといけないと思っていました。

 主治医にそのように伝えたところ、思わぬ返事が返ってきました。「仕事を休んで家でゆっくり療養している間は再発しないよ。だって再発するようなストレスないでしょ。」と。

 確かに私の環境においては、それはそうかもしれないと納得できる部分もありました。急性期の時には職場に迷惑を掛けた、自分の人生は終わったと酷く自分を責めていたのですがそれも抜けてきていました。でも、それ以前に薬を飲まないと復職できるレベルに回復できないのではと思う部分の方が圧倒的でした。

 それでも、主治医のことは全面的に信頼していて、先生がそう言うんだったらと思って、信じて断薬に取り組むことになりました。

 減薬については記憶があいまいな部分もありますが、4種類処方されていた薬のうち、抗不安薬アルプラゾラム)と睡眠導入剤フルニトラゼパム)については毎日飲むのをやめて、頓服となりました。

 抗うつ薬のレクサプロとリフレックスは毎日1錠ずつから半錠ずつに切り替わり、2週間ほどの間には完全に断薬することになりました。

 抗うつ薬は減薬や断薬すると、離脱症状が強く出て大変なイメージがあったのですが、私の場合はその辺りはあまり感じませんでした。のどの渇きや眠気などの副作用は徐々に消えていきました。離脱症状というよりは、順調に回復してきているように感じていたのが、回復が遅くなった、もしくは止まったようには感じました。

 他に感じた点としては、リフレックスを飲まなくなったことで、夜に眠れなくなりました。それまでは睡眠導入剤を飲まなくても、リフレックスだけで眠りこけていたのです。強烈な眠気で毎日14時間ぐらいは寝ていたように思います。結局、リフレックスを止めた後はしばらく睡眠導入剤を飲むことが多かったです。

 あとは、良くも悪くも意識がはっきりしてきました。上手く表現できないのですが、それまで薬のおかげでうやむやにできていたのが、リアルに感じるようになったというか、痛み止めを飲むのを止めたみたいな感じでしょうか。急性期の時よりはよっぽどマシですが・・・

 それに耐えうる状態には回復していると主治医が判断したので、減薬・断薬に取り組むことになったのかなと思っています。

 薬を飲んでいた時だと車の運転さえも危なかったのですが、止めてからは問題無くなりました。意識の鮮明さという意味では結構ハッキリと感じるほどの変化がありました。

 薬を飲みながら、意識に影響が出ながらも不安感などを抑えた方が良いのか、飲まずに不安感などをリアルに受け止めながら過ごした方が良いのか、それは自分でも良く分かりません。仕事に行っているか、休んでいるか、周りのフォローがあるかなどの環境にもよると思っています。

 次回は主治医がなぜ薬無しでの治療するという方針を取ったのかについて考えてみたいと思います。