うつにっき -うつ病の治療きろく-

うつ病の治療や過去の振り返り、新しい生き方の模索などを記録していくブログです。

貧困妄想の正体ってなんだろう

 昨日は友人と夕食を食べに行ってきました。今の職場の中で、数少ないプライベートでも交流のある人の一人で、職場の同期です。

 その友人もうつ病で休職していたことがあったのですが、今はかなり元気になっていて、通院の頻度も2か月に1回ほどと順調に回復しているようです。

 彼の場合は、原因は多忙によるものではなく、上司のパワハラによるものということがハッキリしていたので、異動したことによってかなり改善されたのかもしれません。

 順調に回復していて良かったなぁと思う反面、思うように回復していない自分と比較して、羨ましいなぁと思ってしまう部分もあります。

 私も1回目の休職から復帰した時は、プライベートでもかなり楽しめるまでに回復していましたが、3回の休職を経て復帰した今は、それどころではありません。

 いつ再発してもおかしくない中で、仕事の負荷が増えたりトラブルが発生したらどうしようとか、ずっと働き続けられるのかという不安を常に持ちながら過ごしています。

 昨日は、食事のあと、少しショッピングセンターをぶらぶらしていたのですが、友人は2万円ほどするかなり高級なクッションを買っていました。貧困妄想で出費を抑え気味な私からすると信じられない買い物です。

 話をしている中で友人は、人間いつか死ぬんだから、今を楽しまないと損ということを言っていました。

 私は既婚で子供がいて、友人は離婚して独り身だから、環境が違う影響は大きいのもありますが、私は今を楽しめていないだけでなく、楽しもうとしていないのかもしれないと感じました。良く言えば、いつ再発して働けなくなってしまうかもわからない中で、先のことを考えて備えているんだと思います。

 貧困妄想の原因はそこにあるのかなというのは前々から感じていました。今を楽しんで、元気になって、もっと稼ぐという考えではなく、いつか働けなくなってしまうから、一生懸命節約して、働けなくなってもいけるようにするという考えが強くなっているのです。

 うつ病の症状が働き続けられないと思わせているのか、そう思っているからうつ病が良くならないのかはわかりません。ただ、未来への悲観的な見通しが、経済的にもそうなってしまっているので、今の貯金額や収入などはあまり関係なく、貧乏に感じる原因なのは間違いありません。

 私は同年代と比較してかなり金融資産の額は多いほうだと思いますが、一生暮らせるほどのお金は当然ありません。でも、私の今の考えで行けば、それでは足りなくて、働かなくても暮らせる状態にならないとお金が足りないということになってしまいます。

 家族を養ったり、親の面倒を見たり、現実的にはお金がどうしても必要なことはたくさんありますが、楽しく過ごせることが家族にとって何よりも幸せなのは間違いないはずです。

 貧困妄想を改善させる糸口はまだ見いだせていませんが、自分から誘って友人と外食に出かけるというのも改善している証拠かもしれません。

 自分が楽しいと思うことに少しずつでも出費していくことで、改善していくのかもしれないので、無理のない範囲で自分への投資、出費を増やしていきたいと思います。