うつにっき -うつ病の治療きろく-

うつ病の治療や過去の振り返り、新しい生き方の模索などを記録していくブログです。

メンクリと略することへの違和感

 ブログやTwitterをしていると、メンタルクリニックのことをメンクリと略して呼んでいるのをよく見かけます。一方で、日常生活でメンクリという言葉を聞くことはまずありません。

 以前に精神疾患を患っている人のことをメンヘラと呼ぶことに違和感を感じるという記事を書いたことがありますが、メンヘラという言葉ほどの嫌悪感は無いにしても、メンクリという言葉には違和感を感じています。

for-happy-life.hatenablog.com

  このブログを読んでくださっている方の中にも、メンクリという言葉を使っている方もおられるかもしれませんが、なぜ私がこの言葉に違和感を感じるのかについて書いてみようと思います。

 理由は大きく分けて2つです。1つは一般的には通用しない言葉であること、もう1つは病気や治療を軽く考えているように聞こえることです。

 1つめの一般的には通用しないということについては、精神疾患を抱えている方で、ブログやTwitterをやっていればメンクリという言葉はよく目にするので、当然メンタルクリニックの略であることは理解できます。

 ただ、例えば産婦人科でいうと、マタニティクリニックのことをマタクリと呼んでいるのを聞いたことがありませんし、診察や検診にいくときは、産婦人科に行くとか、病院に行くとか、クリニックに行くとか、そういった呼び方が普通なんじゃないかなと思います。

 また、「メンタルクリニック」でネットで検索したら、当然メンタルクリニックのホームページがずらずらと出てくるのに対して、「メンクリ」で検索しても、メンタルクリニックのホームページはほとんど出てきません。出てくるのは、ブログなどばかり。一般的には使われていない、通用していないということを示していると思います。

 ちなみにマックで検索しても、マクドで検索しても、マクドナルドの公式サイトが一番上に出てきます。

 もう1つの病気や治療を軽く考えているように聞こえることについては、メンヘラと同様にあまりにカジュアル化された語感がするためだと思ってます。

 精神疾患は本当に苦しく、恐ろしい病気だと思います。でも精神疾患を経験したことが無い人からは偏見や誤解されて見られることが多い病気でもあります。

 精神疾患を抱えた方のブログやTwitterを見ることが多いのですが、やはり症状の辛さや周りに理解してもらえない苦しさを書かれていることが多いように思います。

 それだけ苦しい思いをしているのに、その治療を「今日のメンクリ終了~♪」みたいなツイートしてたら、そりゃあ理解されませんよって私は思います。

 精神疾患の方しか見ないから、仲間内でのツイートだからっていうことかもしれませんが、う~ん、それでも理解はされないんじゃないかな。

 Twitterなんだから何つぶやいてもいいじゃないというのはそうなんですけど、私はそういう風に感じているので、問題提起でもないですが、思ったことを書いてみました。

はじめての精神科―援助者必携

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