うつにっき -うつ病の治療きろく-

うつ病の治療や過去の振り返り、新しい生き方の模索などを記録していくブログです。

うつ病で休職している人が遊ぶことについて

 いつも読ませていただいている、もみじさんのブログにうつ病で休職している人がSNSに遊びに行っていることを投稿している人について書かれていて、私も同意見だったので、私の職場での事例も紹介しながら考えを書いてみたいと思います。

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 まず、うつ病で休職している人が外に出たり、友人に会ったり、旅行に行ったりすること自体は、私は治療やリハビリのためにも重要だと考えています。

 というのも、職場に復帰する前に、自分のペースや居心地の良い環境でさえも活動できないような状況では、とてもまともに仕事をすることはできませんし、早々に再発して再び休職する可能性が非常に高いと思われます。

 私は3度の休職を経験しましたが、急性期はとにかく寝ていることしかできませんでしたが、それが過ぎて、少しずつ良くなってきている段階で、ずっと家にひきこもっているような状況では、それ以上はなかなか良くなりませんでした。

 少し近所に出掛けてみたり、親しい友人と話をしてみたり、旅行に行ってみたりと少しずつ日常の生活に慣らしていくことで回復もしていったように思います。

 自分で予定を考えたり、旅行の段取りなどを考えるだけでも、立派なリハビリになります。

 なので、現在休職されている方も、それは不安に思わずに、できる範囲で行動してみることは治療にとってプラスになると思って欲しいです。

 ただ、その様子をリアル(本名など)でのSNSへ投稿することは厳禁だと思います。私の職場にも休職しているのに、テーマパークやライブに行ったことを投稿している人がいますが、あっという間に職場中に知れ渡ってしまっています。

 日々の苦しい様子も投稿しているようですが、そんなこと遊びに行っているのを投稿している時点で誰も考慮しません。休んでいるのに遊びに行きやがってとしか思われません。というか私もそう思います。いや、普通の感覚を持っている人なら、誰だってそう思うでしょう。

 うつ病を含む精神疾患で苦しんでいる人の苦しみは本当に大きいものだと思います。なのに理解されているかと言えば十分ではありません。かといって、元気で働いている人たちだって、楽なことばかりではありません。

 仕事って元気だからって楽しいわけじゃありません。誰だって、遊んで暮らせるならそうしたい。でも生活しないといけないから、いろいろ我慢しながら働いています。

 なのに、休職しているのに遊びに行っているのをわざわざSNSに投稿してアピールするなんて、その分の仕事をフォローしないといけなくなった人たちのことを何一つ考えていない。

 そんなことをしてしまうと、自ら復職のハードルを上げてしまうことになります。復職する人の多くは周りの人のサポートが無いとスムーズな復帰は難しいですが、自ら環境を悪化させてしまうことになります。

 遊びに行くほうが良いと言いながら、その事実を積極的に発信するのはダメというのは矛盾しているように聞こえて、何一つ矛盾などしていません。

 遊びに行くこと自体はリハビリとして大切だけど、休むことによって負担を掛けている人たちに対しての礼儀やマナーは大切ということです。

 うつ病になったのは、なった人が悪いわけではありませんが、その人をフォローする人たちも、多くの場合はその人たちが悪かったわけではありません。

 私の職場で休職中に遊びに行っている様子をSNSに載せている人は、恐らく本人が思っている以上に居場所がなくなっていると思います。

 それとは逆に、大抵の休職している人は、本人が思っているほど居場所が無くなってしまってはいません。多くの人は心配してくれているはずです。

 もちろん、匿名でのブログやSNSであれば、身バレしない限りは、職場や知人に知られることは無いので、常識の範囲でやってみたことを書いてみるのは良いと思います。

 難しいことでは無いはずなので、気を付けるようにしたいですね。

 

こころとからだのリハビリテーション 職場復帰を成功させるための30日ノート

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